ママ友一家と車で出かけると…
ある日、ママ友家族と県外へ日帰り旅行に出かけました。ママ友夫婦とママ友の10歳の娘の3人、わが家は夫と3歳の長女、1歳の次女の4人でメンバーは計7人。わが家の車は7人乗りだったので、交通費節約のため1台の車で出かけることに。運転は夫が担当し、助手席にはママ友の夫。2列目の座席は子どもたち、一番うしろの3列目に私とママ友が座り、ワイワイと楽しく目的地まで行くはずでした。
しかし、高速道路に入る手前で、ママ友が「高速代も割り勘にしたいから現金で乗って!」と叫びます。運転手の夫は「ETCカードを使うから大丈夫だよ」と言ってETCレーンを通過しました。ママ友は自分の意見が通らなかったのが嫌だったのか、ムスッとした顔で「じゃあ高速代は行きと帰りで折半しよう」と提案してきたので、行きは私たちが出して、帰りは友人が出すという話でまとまりました。
その時点で私は「料金精算なんてあとで何とでもなるのにな」と少しモヤモヤしましたが、子どもたちの前でもめるのも嫌だったので、その場では何も言わないことに。
その後は無事にお出かけを楽しみ帰路につきました。高速道路を降りるとママ友は「行きと帰りの料金が違うから合計金額から折半しよう」と提案。たしかに行きと帰りでは高速道路を利用した区間が異なり、帰りは距離が長く料金も高くなっていたので、私たち夫婦も了解しました。
ところが、最後に寄ったガソリンスタンドで私が「ガソリン代も割り勘するね〜」と言うと、ママ友の顔が曇ります。「え〜だったらもっと安いところで入れてよね」「節約下手じゃない?」などと文句を言いながら、渋ってくるので夫も私も困惑。
すると、ママ友の夫が慌てた様子で「運転も全部してもらっているんだよ!? 割り勘でも申し訳ないくらいでしょ!」と言って、すぐに割り勘の額を計算して支払ってくれました。ママ友はそれでも渋り顔……。ママ友の夫も、どうやら子どもたちの手前、それまでは黙っていたようです。
楽しい日帰り旅行になるはずが、割り勘問題のせいでモヤモヤ。もともと節約家庭であるのは承知済みでしたが、ここまでゴタゴタするのであれば、事前に交通費について話し合っておけばよかったと反省した出来事でした。
著者:矢田むぎ/40代・ライター。3歳と1歳のおてんばな姉妹を育てるママ。頑張り過ぎない子育てを模索しながら、にぎやかな日々を過ごす。家族が寝静まったあとのひとり時間が大好き。
イラスト:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています