息子のあいさつを無視!?


明るい先生や子どもたちばかり! ところが…
息子は2歳児クラスにあがるタイミングでその保育園に転園しました。園の見学に行ったとき、家から近く通いやすい点やプールや園庭があるところ、そして働いている先生方や通っている子どもたちがみんな明るくイキイキとした雰囲気なのが印象的でした。地域でも人気の保育園だったので入園許可の通知が来たときは本当にうれしかったのを覚えています。
基本的に朝は夫が保育園へ送り、お迎えが私で、毎朝夫と息子、そして下の娘の3人で登園する時間は園内を掃除してくれるおばさんに会うとのこと。先生方はすれ違う際に笑顔であいさつしてくれる人ばかりですが、おばさんは不愛想な感じ、無言で掃除しているそうです。
毎日元気にあいさつし続ける息子
そんな少し話しかけづらい雰囲気の掃除のおばさんにも、息子は遠慮なく、「おはよ! おはよ~!!」とあいさつしたそうで、夫は焦った様子。おばさんも息子を一瞬見たものの、そのまま無言で掃除を続けたとのこと……。
しかし、息子は気にせず先生やお友だちにあいさつしながら自分の教室に入っていったそうです。そして、息子はおばさんに無視されてもそんなことは気にせず、毎日「おはよ~!」と元気にあいさつし続けたそうです。そんな日々が続いていき……。
すると、掃除のおばさんが…!
息子がおばさんにあいさつを始めて2週間ほど経つと、突然おばさんも「おはよう」とあいさつを返してくれたそう! 夫はおばさんが言葉を発するのを初めて聞いて驚いたとのこと。
そして、あいさつを交わす日々が過ぎ、息子を見るとおばさんから声をかけてくれ、不愛想だったのがマスクの上からでも微笑んでいるのがわかる優しい表情に変わっていったそうです……!
息子の天真爛漫で明るい態度と笑顔が、おばさんの心を開いたのかなと思います。誰にでも笑顔でしっかりあいさつする息子に感動しました。これからも子どもたちにはあいさつがきちんとできる人に育ってほしいので、母である私も周りの方に明るいあいさつを忘れないように過ごしていこうと思います。
著者:森まり子/女性・会社員兼ライター。2020年生まれの男の子と2021年生まれの女の子の兄妹のママ。ワーママとして時短勤務をしつつ、ライターとしても活動中。
作画:山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています