完全に場違い!?

私の祖父が亡くなったときの話です。これまで冠婚葬祭といえば、学生時代は制服での参加が当たり前でした。
社会人になってから迎えた初めての訃報は、突然でした。ある日、祖父が急に体調を崩し、そのまま帰らぬ人となってしまったのです。
お通夜の日、準備をしていた母がふと、「あんた、喪服ないね」とぽつり。「喪服?」と一瞬戸惑いましたが、すぐに「ああ、お葬式のときの服か」と気付きました。慌てる私に、母は「とりあえず黒いスーツでいい」と言い、私はリクルートスーツで参列することに。
しかし、会場で周りを見渡すと、他の大人たちは皆、きちんとした喪服を着ていて、自分だけが少し浮いているような気がして恥ずかしさを覚えました。
実はその後も、通夜や葬儀があるたびに「また喪服ないじゃん」と自分にあきれることになります。学生のころは制服で事足りていたため、特別用意する必要も感じていませんでした。でも、社会人となった今、きちんとした喪服を持っていないことに毎回小さな焦りと後悔を感じています。
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このことを思い出すたびに、「次こそはちゃんと用意しよう」と思うのですが、なぜか後回しになってしまい、気付けばまた同じことの繰り返しです。
著者:山崎あんな/20代女性・会社員
イラスト/きりぷち
焼香で真っ白になったあの瞬間

10代のころ、初めてお葬式に参列したとき、マナーについてはほとんど何も知らないままでした。そんな私にとって、一番緊張したのが焼香をする瞬間です。周囲の方のやり方をじっくり見たいのに、正面からは背中しか見えず、次が自分の番……何をどうすればいいのか全然わからず、頭の中が真っ白になりました。
両親から「焼香の回数は前の人に合わせればいい」と言われたものの、「それよりも詳しく教えてほしい!」と思ったのをよく覚えています。そして、いざ目の前に香炉が来たとき、私はうっかり香炉から香を取ってしまいました。香炉の灰の熱さと恥ずかしさが一気に込み上げてきて、「ああ、二択を外した…」と一瞬で赤面したのを覚えています。
この出来事以来、場の作法を何も知らずに飛び込むのは、やはり大変だと痛感。あのときは本当に穴があったら入りたい思いでした。しかし、今では「誰かに聞けばよかった」「事前に少しでも調べておけばよかった」と思っています。
そんな経験があるからこそ、自分の子どもたちには、必要なマナーを前もって少しずつ教えてあげたいと思うようになりました。何もわからないままで恥ずかしい思いをするより、「知っておいてよかった」と思える瞬間を増やしてあげたいのです。
当時は純粋に戸惑いばかりでしたが、今では「やらかしてしまったな」という思い出として、人との集まりや儀式に参加する大切さも感じられるようになりました。失敗したからこそ、次はもっと落ち着いて振る舞えると思います。そうした小さな体験が、後々の自信につながるのだなと振り返ることができました。
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ほんのささいなミスでも、そのときの恥ずかしさや焦りは自分を成長させるきっかけになります。慌てた記憶があるからこそ、次に同じ場面に出合ったとき落ち着いて行動できるもの。そう考えると、失敗も悪くないなと思いました。
著者:宗方栞/40代女性・パート
イラスト/マキノ
もうもうと煙が…!

私が大人になって初めて葬儀に参列したのは、数年前、親戚の葬儀でのことでした。子どものころは、お焼香は親が代わりにしてくれていたので、私はただ手を合わせるだけ。作法など意識したこともありませんでした。
大人になると、当然ながらひとりで焼香の順番が回ってきます。そのときも、「どうやるんだったっけな」と思いながら、順番を待っていました。前の人の様子を見ようにも、皆祭壇に向かっているので、背中しか見えません。
抹香を香炉にくべるということだけは何となくわかっていましたが、どのくらいの量を取ればいいのかはわかりませんでした。
いざ自分の番になったとき、私は緊張のあまり、思いきり抹香をつかんでしまい、それをなんと3回も繰り返してしまったのです。すると、香炉からもうもうと煙が上がり、前に座って読経をしていた僧侶の姿が見えなくなるほどに。
後ろに座っていた親族の何人かはクスクスと笑っていて、「しまった……」と思ったときにはもう遅く、私の後ろの方は焼香をせずに、手だけを合わせて済ませていました。
焦りと恥ずかしさで頭が真っ白になりながら席に戻ったのですが、「焼香ってこんなに難しかったっけ……」と、後になってじわじわ反省が押し寄せてきました。
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私にとって最初の経験で、こんな失敗をするとは思ってもみませんでした。けれど、この失敗がきっかけで「事前に作法を知っておくことの大切さ」を強く意識するようになりました。
著者:小野妹子/30代女性・主婦
イラスト/きょこ
まとめ
社会人になると、学生時代とは異なり、喪服の準備や焼香の作法など、知っていて当たり前とされるマナーに向き合う場面が突然訪れます。体験談のように、いざというときに慌てて恥ずかしい思いをしないためにも、日ごろから冠婚葬祭のマナーに関心を持ち、最低限の知識を備えておくことが、大人としての責任であり、故人を落ち着いてしのぶ心構えにもつながるのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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