病院で見知らぬママからまさかの要求
喘息持ちの6歳の息子は、風邪を引くとこじらせやすく、特に咳が長引くので、いつも早めの受診を心がけています。前日に発熱と咳、食欲不振の症状があったので、翌日の小児科受診の予約をしました。
翌日小児科へ行くと、順番待ちの患者さんがたくさん。予約枠がとれなかった場合、予約なしの受診もできますが、かなり待ち時間が長くなります。予約していた私は10分ほどで「次の次に呼びますね」と言われ、指定された椅子に座って息子と待っていたのですが、2歳くらいの女の子を抱っこした母親が私のところに近づいてきて、「順番、譲ってもらえませんか?」と言い出したのです。
慌てて「予約していますし、ほかの人も待っているので、すみません」と伝えると、「大したことないんだから代わってよ!」と怒りだす母親。あまりの大きな声に私も周りの人も驚き、凍りつきます。
すると、受付の人が慌てて来て「この方は予約をとっています。順番にお呼びすることも、予約がないと待ち時間が長くなることもお伝えしていますよね? お子さんが心配な気持ちはみなさん同じです。お母さんが勝手に大したことないなどと判断できることではありませんよ」と言ってくれました。注意されてバツが悪そうな母親に、受付の人は「よかったら隔離室で待機してください」と案内。待合室で待っている人たちと離れて、落ち着いて待てるように促してくれたようです。
子どもの体調不良は誰しも心配で、看病が長引くと疲れがたまってついイライラしてしまうのもわかります。あの母親も、子どもが心配でついそんな言い方をしてしまったのかもしれません。疲れていると余裕がなくなってしまうのかもなと思い、自分も気をつけようと感じた出来事です。
著者:立川りか/30代女性・主婦。6歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
イラスト:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています