出張と偽って不倫旅行を楽しんだ夫。証拠を掴んで選択を迫った結果!

私は夫と結婚して2年目の在宅ワーカーです。最初は仲良く穏やかに過ごしていましたが、次第にささいな言い合いが増え、私のことを見下すような夫の言動にモヤモヤすることが増えていき……。
夫は関西出張中のはずなのに…!?
ある日、夫が突然「はぁ、また出張だよ〜。面倒だな……来週から1週間、関西へ出張に行くことになった」と、ため息混じりに言ってきました。「大変ね、頑張ってね」と声をかけた私。
そして翌週、予定通り出張に出かけた夫。スーツよりも少しカジュアルな服装で出かけていったのが少し気になったものの、特に深く考えませんでした。
しかし、夫の出張2日目に衝撃的な出来事が――。
私は仕事の合間にSNSを見ていて、旅行系インフルエンサーの投稿に、夫によく似た男性が写っている写真を見つけたのです。なんと、場所は海外のとあるカフェ。
そして夫によく似た男性の隣には、見知らぬ若い女性の姿が……。
最初は気のせいかと思いつつも、写真を拡大して確認すると、夫が持っていたトートバッグや腕時計など、見覚えのある物がはっきり写っていました。
信じたくない気持ちと、確信に近い疑念が入り混じる中、私はある決意を固めました。
ごはんにする?お風呂にする?それとも…
「あ~疲れた」と何食わぬ顔で帰ってきた夫を、冷静に待ち構えていた私。
「お帰り。ごはんにする? お風呂にする? それとも、サインする?」と、準備していた離婚届を突き付けました。
驚く夫に対し、証拠となるSNSの投稿を見せると、夫は明らかに動揺し、「これは違う、たまたま似てるだけだ」と言い訳を繰り返します。
私は夫が不在の間、情報収集と証拠集めをおこなっていました。以前、一緒に食事をしたことがある夫と仲のいい同僚に相談したところ、同僚は夫と後輩の女性社員が不倫していることに気づいていたそう。
そして、2人が同じ日から1週間、有給休暇を取得していたことも教えてくれたのです。そのことを夫に伝えると、言い逃れできないと悟った様子。
妻を見下した夫の末路
土下座して大慌てで謝る夫でしたが、時すでに遅し。私は離婚を宣言し、夫と不倫相手の双方に慰謝料を請求。
離婚が成立したあと、元夫と不倫相手は会社に居づらくなったのか、自主退職したと元夫の同僚から聞きました。
今のところ、分割ではありますが慰謝料は毎月支払われているので、2人ともどうにか新しい仕事を見つけたようです。
一方、離婚後の私の人生は順風満帆。副業として取り組んでいた仕事が軌道に乗り、現在は海外留学のサポートをする事業をおこなっています。元夫から「そんなの趣味の延長でしょ」と言われたこともありましたが、自分の可能性を信じて少しずつ積み重ねてきた結果だと思っています。
これからも、誰かの言葉に惑わされず、自分の人生を自分で選び取っていけるように歩み続けます。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
続いては、「両親と温泉旅行に行く」と嘘をついて、不倫旅行に出かけた夫のエピソードです。妻からの連絡を無視して楽しむ夫でしたが、その間に実家では取り返しのつかない緊急事態が起きていて……?
両親と温泉旅行中のはずの夫。でも義父は今…嘘がバレた夫の末路とは

学生時代から付き合っていた夫と結婚して10年。娘も生まれ、義両親とも良好な関係を築いていました。しかしそんなある日、義母から義父の突然の訃報を伝えられたのです。
「息子に連絡をお願いしてもいい? やることがたくさんあって……」と義母。私は「旅行に行く」と言って早朝に出かけた夫に電話をかけました。
亡くなったはずの義父と旅行する夫
一刻も早く夫に伝えて、家族3人で義実家に向かいたいと思っていた私。何度か電話を掛けて、夫につながったのは訃報から1時間後のことでした。
ようやく連絡が取れた夫に「旅行先ってどこなの? 誰といるの?」と尋ねると、「ちゃんと伝えなくてごめん! 今日は親孝行しようと思って両親と温泉旅行に来てるんだよね」と言います。
状況が飲み込めず言葉に詰まっていると「たまにはいい息子アピールしないとな!」と夫。私が疑っているとは、微塵も思っていないようです。
いけしゃあしゃあと嘘をつく夫に、私は言葉を失いました。本当のことを教えるのが嫌になり、黙って電話を切りました。
このままだと、夫はしばらく帰って来ないでしょう。夫はスマホの電源を切ってしまったようで、それ以来電話もつながらなければメッセージに既読もつかなくなってしまいました。
さんざん悩んだ結果、私は義母に「夫は急ぎの出張ですぐには駆けつけられない」と伝えました。本当のことを伝えたら、ショックを受けると思い、言えなかったのです。
夫が帰ってきたのは、2日後のこと。2泊3日の旅行を楽しんできたようです。
帰宅した夫は、部屋に掛けておいた喪服を見て「誰か亡くなったの?」と呑気な様子。
「旅行どうだった?」と尋ねる私に、「親父がすごく喜んでいた」「定期的に家族旅行に行くことになった」と明らかな嘘を重ねます。その上、「旅行中は親子水入らずの時間を過ごしてるんだから、連絡してくるなよ?」とまで言われる始末。
そこで私が「お義父さん亡くなったよ」と言うと、夫は「なんて不謹慎なことを言うのだ」と怒ります。しかし私が真面目な顔で、改めて義父の訃報を伝えると、夫は急に口ごもってしまいました。
最期の別れに間に合わなかった夫
問い詰めたいのは山々ですが、葬儀の準備で義母がひとり忙しくしていることはわかっています。急いで義実家に駆けつけることにしました。
夫の実家のある地域では、葬儀の前に火葬を行う習慣があります。夫が帰宅した日は、ちょうど義父を火葬する日でした。いつ帰宅するのかわからない夫を待てず、私たちが到着したときには、義父はすでに小さな骨壷に収められていました。
義父の他界から3日、悲しい気持ちの中で手続きや葬儀の準備を気丈に取り仕切ったのは義母です。一番つらく大変だったとき、夫は何をしていたのでしょう。
夫は、自分の行動で父の最期に立ち会えなかった悔しさと、母をひとりにしてしまった罪悪感に押しつぶされたのか、泣いていました。
取り返しのつかない後悔
葬儀の後、やっと話し合いの機会を持つことができました。なぜ父親が亡くなったのにすぐに駆けつけられなかったのか? と義母も納得のいかない顔をしていたので、同席してもらいます。
夫は観念したのか、亡くなった義父を前にこれ以上嘘を重ねられなかったのか、本当のことを告白しました。
両親への親孝行だと嘘をついて出かけていた旅行は、私の予想通り不倫旅行でした。まさかこんなことになるとは思わず、そして親孝行のための旅行だといえば私がこれ以上追求しないと思って嘘をついたと言います。
そのせいで父親の最後の顔も見られず、ひとり息子であるにもかかわらず母親を支えることもできず、深く深く後悔しているようでした。
私は許すことができず離婚を決意。義母は息子のしたことが受け入れられなかったのか、食事ものどを通らず、数日後には体調を崩して寝込んでしまいました。そんな息子のことを義父はどう思っているのか……今ではもう、わかりません。
取り返しのつかないことをしてしまった夫。両親を持ち出せば、妻は追及を控えるだろう――そんな安易な考えからついた嘘が、一生消えない後悔に変わります。夫は、これから先も一生、この後悔を抱えて生きていくことでしょう。今回の出来事は、誠実でいることの大切さを改めて思い知らされるものでした。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
妻の信頼を利用して嘘をつき、自分勝手な欲望を満たそうとした結果、仕事や家族、そして親との最期の別れという、かけがえのないものまでを失ってしまいました。
浅はかな嘘はいつか必ず暴かれ、大きな代償となって自分に返ってくるものなのかもしれませんね。一時の欲望のために家族を裏切った代償。それはあまりにも大きく、その重すぎる十字架を一生背負って生きていくことになります。大切なものを失ってしまう前に、欲に溺れそうになってしまったら、まず冷静に未来を想像し、家族のために立ち止まる誠実さを持って生きていきたいですね。