噂で知った退職の理由
ある日、会社の同僚女性が退職するという話を聞きました。詳細は語られていなかったものの、周囲では「寿退社らしい」と噂に。
実は僕は、彼女に対して密かに好意を抱いていました。特別な関係になったわけではありません。ただ、彼女と交わす何気ない会話や、たまに見せる笑顔に、いつの間にか惹かれていたのです。
しかし、彼女が「寿退社する」と聞いて、「そうか、素敵な相手がいたのだな」と、彼女への気持ちは明かすことなく自分の中に閉まっておくことにしました。
「寿退社」の真相
それから数カ月後、両親から突然、見合いの話が持ち上がりました。最初は乗り気ではありませんでしたが、半ば強引に日程と場所まで決められ、断りきれず顔を出すことに。
指定された場所に着いて驚きました。そこにいたのは、退職したはずの彼女だったのです。
お互い顔を合わせてビックリしてしまいました。そして僕が思わず「結婚したんじゃなかったんですか!?」と口にすると、彼女は「え?」と驚いている様子。
よくよく話を聞くと、退職した理由は「寿退社」ではなかったそう。実際には、彼女の父親が長期入院することになり、病院近くで働きたいと退職を決めたのだそうです。寿退社という話は、社内で勝手に広まった噂だったことがわかりました。
あのとき閉まった思いを伝えるとき
誤解が解けたこともあってか、その後は自然と会話も弾み、その日は穏やかな時間が流れました。僕自身、彼女と再会できたことをうれしく思っていて、彼女も同じことを思ってくれていたようです。ちなみに、僕の両親と彼女の母が知り合いだそうで、そのご縁で場が組まれたことも、この日知りました。
その後、僕らは連絡先を交換し、何度か会う仲に。そして僕は思い切って「交際を前提に付き合ってほしいです」と、あのとき閉じ込めた思いを彼女に伝えました。彼女は笑ってうなずいてくれました。
半ば強引ではあったものの、両親がセッティングしてくれたお見合いに行っていなければ、彼女とも再会していませんし、きっと「寿退社した」と思い込んだままでした。偶然に感謝せずにはいられない……と思う出来事です。
そんな僕たちの今
今では、彼女と一緒に結婚の準備を進めています。彼女の父親の体調も安定しており、先日は正式に挨拶にも伺いました。
一度は叶わないと思っていた思いが、少しの偶然で新しい未来に繋がることもあるのだなと、驚いています。恋愛は、タイミングと巡り合わせが大きく影響するものだと実感した経験となりました。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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