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「雑務だけやっとけば」会社で無能扱いされる僕⇒トラブルが起こると…周りがあ然としたワケ

営業の事務アシスタントとして転職した僕。なれない仕事でミスもあり、周囲からは「使えないやつ」と小バカにされたことも。そんな中、営業部で重大なデータトラブルが発生。絶望的な空気の中、僕のスキルが試されることになり……。

無能扱いをされて…

以前の僕の業務は電話対応や資料整理、データ入力などのサポートが中心。営業部ではありましたが、売り上げに直結しないポジションということもあり、存在感は薄かったと思います。

 

営業部は社内でも特に厳しい部署らしく、小さなミスでも噂になってしまいます。以前僕がコピーミスをしたときには

 

「雑務しかやってないのにミスする?」「本当に使えないよね」

 

と話している声を聞いたこともあって……。一度ミスをしただけですが、僕は部署内で「無能」扱いされていました。

 

前職ではシステムエンジニアとして働いていましたが、納品後のトラブルをきっかけに責任を負う形となり、自信を失った経験があります。それ以来、目立つ仕事や責任の重い業務から距離を置くようになりました。そのため、この会社ではエンジニアの仕事ではなく、雑務をこなす事務アシスタントとして応募。面接では、前職でシステムに関わっていたことは伝えましたが、開発の最前線からは離れたいと話していました。

 

データを復旧したのは

ある日の午後、会社で上司の慌てる声が耳に入りました。

 

このあとおこなわれる大口契約の打ち合わせに使う顧客データが、突然開けなくなったようで……。ファイルはエラー表示。更新は前日夜までおこなわれており、バックアップの所在もすぐには確認できない状況とのこと。システム開発部の担当者にも連絡をしたそうですが、外出中のため即対応することが難しいようでした。

 

資料がなければ商談に支障が出る可能性もあり、社内には焦りの声が広まっていました。

 

確認してみると、ファイルサイズや保存日時、エラーメッセージから、以前対応したことのある破損パターンであることがわかりました。

 

「見てみてもいいですか?」

 

僕は少しだけ時間をもらい、データを復旧してみることに。周りからは「本当に直せるの?」「余計なことしないで、雑務やっとけばいいんじゃない?」

 

という声が聞こえてきましたが、気にせずに作業を続けました。

 

少し経って、僕はファイルの復元に成功。上司もファイルの内容を確認し、通常通り使用できるとのこと。上司は「助かった!」と言っていましたが、今まで僕のことをバカにしていた社員たちは言葉を失ってあ然としていました。

 

社長からの打診

数日後、僕は社長に呼ばれました。どうやら上司が今回の件を伝えたようで、システム開発部への異動を検討しないかという打診でした。会社としては技術者不足で、僕の能力を活かしてみないかとのこと。

 

僕は、以前のトラウマもありサポート職に就いたので異動については悩んでいました。社長の話が終わり、自分の席に戻ると上司が声をかけてきました。

 

「どうしてシステムエンジニアの仕事を希望しなかったの?」と言われた僕は、正直に、前職での経験とトラウマを話しました。すると上司は、「今回の対応を見る限り、あなたが一番輝ける職務だと思う」と言ってくれて……。

 

何か起こったときに、責任を押し付けるようなことはしないとも言ってくれました。その言葉を受け、僕は異動を前向きに受けることを決めました。

 

変わった評価

システム開発部への異動後、周囲の態度は一変。これまで僕のことを軽く扱っていた人たちが、技術的な質問をしてくるようになり、仕事の相談をされることもありました。

 

これまで僕は、「もう失敗したくない」という気持ちから自分ができることを隠していました。けれど、今回の件で自分の能力を最大限に引き出せるように努力することも大切だと学びました。過去から逃げていても、組織の中で自分ができることを最大限におこなわなければ、正当に評価されることもありません。

 

今はシステム開発部で、基礎的な業務から着実に取り組んでいます。派手さはありませんが、自分の力を発揮できる環境で仕事ができることに感謝しています。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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