娘に見えたものは……一体!?
「ママ、このお部屋変な匂いがする」「えっ?」部屋はクリーニングが済んでおり、異臭なんてどこにも漂っていません。すると娘はトコトコ歩き出し、玄関から入って左手のドアを開けます。「ここからする」そこはお風呂場でした。「えーしないよ?」困惑しきった私をよそに、お風呂場に一歩踏み込んだ途端、娘は泣き始めます。「真っ黒がいる!」まったく意味がわからないものの、娘の様子は尋常じゃありませんでした。私は慌てて内見を取り止め、別のアパートを探し無事に契約を終えました。
数か月後……無事引っ越しを終えた私は、当時の出来事をふと思い出し、例のアパートを検索してみました。そして衝撃の事実が発覚します。なんと例の部屋は事故物件だったのです! あの部屋では以前、若い女性が手首を切っていたのです。
◇ ◇ ◇
娘が見たのは前の住人の幽霊だったのでしょうか? 娘の言葉がなかったら入居を決めていたかもしれないと思うと、子どもの直感を信じてみるのも大事なことかもしれないと実感しました。
著者:岡田せあら/40代女性・主婦。3歳の長女を育てています。趣味はミステリー小説を読むことと人間観察。
イラスト:まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています