「タダにしてよ」ママ友が無茶ぶり!
夫の仕事は喫茶店経営。カウンター席のみで、コーヒーが自慢の店です。私は休みの日、3歳の娘と生後8カ月の息子と近所の公園へ散歩するのが日課で、AさんとBさんの2人のママと知り合いになりました。とくに、娘と同い年の子どもを持つAさんとはランチへ行くほど仲良しに。
そんなある日、3カ月ぶりに公園でAさんとBさんに会ったときのことです。2人は私とのあいさつもそこそこにスマホをいじっていました。私のことは気にしない様子でスマホを操作し続ける2人に困惑していると、突然なにやら目くばせ。
そして、「ご主人のお店見たよ。ココよね? あまりお客さん来てないようだし、私たちが口コミ書いてもいいよ」とAさんが言いました。以前Aさんとランチしたときに夫が喫茶店を経営していると話しましたが、店名は伝えていませんでした。話の内容から店を調べてBさんに話したようです。2人は私の目の前で店の情報を見て「内装が古そう」「若い人向けにしないと」「うちらがジャッジしてあげる」と上から目線で言い始めました。そして、「子どもとうちらと4人でランチしに行くね。口コミうまく書くからタダにしてくれるよね?」とどんどん話を進めていくのです。
モヤモヤしながら私は「お気遣いありがとう。夫の喫茶店は義父の代から続けていて常連さんが多いの。カウンター席だけだから子ども連れには向かないし、タダにはできないよ」とやんわり伝えました。すると、2人は「子どもは床に座らせるから」「口コミ書くからタダにしてよ」「そんなだから口コミが少ないんだよ」と言うのです。どうやって言い返そうか私が途方に暮れていると、「悪口言っちゃダメなんだよ!」と隣にいた娘がズバッとひと言! すると、2人は「えっと……悪口じゃないよ、ごめんごめん」と謝ってくれましたが、私たちは、すぐさまその場をあとにしました。
はじめはやんわりとお断りしていましたが、子連れ向きではない店だと伝えても聞いてくれず、一方的な要求ばかりで困惑。娘が私の代わりに思っていたことを言ってくれてスッキリしたと同時に、悪口を言ってはいけないということをしっかりと理解してくれている娘の成長に感動しました。今後はママ友との付き合いを慎重にしようと思った出来事です。
著者:宮本真由美/40代女性・パート。8歳の娘と5歳の息子の子育てに翻弄されるママ。年1回の大好きなディズニー旅行のために日々奮闘している。
イラスト:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています