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「2億円の赤字!?」同僚失踪で判明した絶望的な数字。借金のような恐怖に挑んだ結果【体験談】

当時、私はプランナーとして大型ゲーム制作に携わっていました。順調に進むと思われていた開発は、気づけば混乱の渦中に。想像もしなかった役割と責任が、自分にのしかかってくることになるとは思いもしませんでした。

突然のディレクター兼任と、現場の混乱

私はAさんが担当していたディレクション業務の一部を支える立場でしたが、納期は何度も延期し、現場は不安と焦りが積み重なるばかりでした。そんななか、Aさんが姿を見せなくなり、全体の進行を把握していた私が急遽ディレクターを兼任することに。

 

クオリティ、スケジュール、人員、予算……どれも重く、逃げ道のない状況でした。必死で現状を整理するなか、制作予算がすでに2億円の赤字に達していると知った瞬間は、全身の血の気が引きました。まるで自分が2億円の借金を背負ったかのような錯覚に襲われ、怖さで背筋が震えたのを今でも覚えています。

 

チーム再編と過酷な短縮スケジュール

立ち止まる余裕はなく、私はまずチームの再編に取り組みました。限られた時間のなかでクオリティを落とさずに仕上げるため、工程を見直し、一人ひとりと向き合いながら効率を上げる工夫を続けました。

 

次第にチーム全体が同じ方向を向き、ぎくしゃくしていた現場にも一体感が戻っていきました。短縮されたスケジュールのなかでも、スタッフの努力がかたちになっていくのを目の当たりにし、私自身が支えられていることを痛感しました。

 

 

発売後の結果と「数字の重み」を知った瞬間

完成した作品が発売されると、結果は想像以上でした。赤字を埋めるどころか、大きな利益を生み出すまでに至ったのです。

 

成功の喜びもありましたが、それ以上に忘れられないのは、あの2億円の「数字」が突きつけてきた現実でした。社員が1日働くだけでも人件費や諸経費といったコストが積み重なり、会社を動かすとはそれだけで大きなお金が流れていく行為……。その事実が、一気に自分のなかにのしかかってきた出来事でした。

 

まとめ

この経験を通じて、「数字はただの記号ではない」と身をもって理解しました。億という単位が単なる遠い世界の話ではなく、現場の判断や責任に直結する現実そのもの。あの日感じた背筋が凍るような感覚は、今でも仕事に向き合う際の指針になっています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:山元哲夫/50代男性・会社員。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)

※一部、AI生成画像を使用しています

 

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