日に日に冷酷さを増していく夫
マサトは、私の母がアミのために購読してくれている絵本についても「ダサい絵本、どんどん増えるけど、赤ちゃんに意味あんの?」と心ないことを言ってきました。
あんなに結婚に反対していた母がせっかく……。















マミさんの両親へ結婚のあいさつをしたとき――。
「許すわけにはいかん」
「考え直すまで顔を見せないで」
マミさんがどんな選択をするときも、いつもやさしく背中を押してくれていたマミさんの両親。しかし、2人の結婚には猛反対していました。
当時は両親が反対する意味がわからなかったマミさん。
しかし、マサトさんの言動に違和感を覚えることが増えた今は、反対された意味が少しわかるような気がしていました。
そんなマミさんにとって、お母さんがアミちゃんのために購読してくれた絵本には特別な思いがあります。
絵本は、結婚を認めてもらえた証。両親とのわだかまりを解消できたことを、マミさんはとてもうれしく思っていました。それなのに……。
「頼もしく聞こえたマサトの言葉は、やさしさじゃなかったんだ」
マサトさんのプロポーズの言葉や、結婚のあいさつのときの言葉を思い出して絶望するマミさんなのでした。
◇ ◇ ◇
今までどんなときも味方でいてくれたご両親が、唯一猛反対したマサトさんとの結婚。当時はその理由がわからず反発してしまったマミさんですが、今になってご両親の「親の勘」の正体に気づき始めてしまったようですね。
マサトさんの苛立ちは、単に部屋が散らかっているからではなく、「自分の思い通りにならないこと」への怒りにあるように思えます。マミさんを大切に思うご両親の愛情さえも、マサトさんにとっては「自分の支配を邪魔するノイズ」でしかないのかもしれません。
一度抱いた不信感は、簡単には消えないものです。パートナーへ違和感を覚えることがあったら、そのままにせず、きちんと向き合うことが大切だと思います。直接伝えることが難しければ、ほかの家族や友人など第三者にまずは相談するなどして、問題が大きくなる前に行動したいですね。
頼れる人が思い当たらない場合は、専門機関に相談することも考えてみましょう。相談窓口をいくつかご紹介します。
※よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む)
0120-279-338 つなぐ ささえる(フリーダイヤル・無料)
岩手県・宮城県・福島県から 0120-279-226 つなぐ つつむ(フリーダイヤル・無料)
※こころの健康相談統一ダイヤル
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
0570-064-556 ※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。
※DV相談ナビ
全国共通の電話番号(#8008)に電話をすると、お近くの都道府県配偶者暴力相談支援センターにつながります。
#8008(はれれば)※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。
ゆる山まげよさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
ゆる山まげよ