突然知らされた現実
救急搬送された母の診断は、脳出血。右半身まひと言語障害が残ると説明を受け、頭が真っ白になりました。入院中は「少しでもよくなってほしい」と祈るような気持ちでしたが、リハビリの現状は厳しく、退院後の生活でその現実を痛感することになります。
退院後、母はほぼ毎日デイサービスに通いましたが、目に見える回復は少なく、担当の理学療法士の方から「これ以上悪くならないようにしましょう」と言われたときは胸が締めつけられる思いでした。
言語障害でうまく意思疎通ができず、母も私も互いに歯がゆく、苛立つことも多かったのを覚えています。
変わり果てた母を前に抱えた葛藤
倒れた直後の母の姿は、これまで見てきた母とはまるで違いました。最初のころはその変化を受け入れられず、どうしていいかわからないまま、ただつらさばかりが募っていきました。そんなとき、同じように夫を介護している職場の先輩Aさんが声をかけてくれました。
「しんどいし、つらいよね。でも一番つらいのはお母さん自身だよ。生きていてくれてありがとうって伝えられること、すごいことだよ」
その言葉にハッとさせられ、少しだけ心が軽くなったのを覚えています。
新しい家族の誕生がもたらした変化
月日が流れ、2024年に私が男の子を出産してから、母の表情に変化が見え始めました。孫の存在は母にとって大きな励みになったようで、リハビリにも積極的になり、笑顔が増えたのです。
介護は簡単ではありません。つらい日も、気持ちが折れそうになる日もありました。それでも、母が生きていてくれることのありがたさを感じる瞬間が増えていきました。
また、ケアマネジャーさんやデイサービスのスタッフ、行政の方など、頼れる存在に支えられていることも実感しました。
まとめ
母が倒れてからの生活は、想像以上に厳しく、戸惑いと葛藤の連続でした。でも、母が必死に毎日を過ごしている姿に、私自身も支えられてきました。介護は決してラクではありませんが、「生きていてくれてありがとう」と思える瞬間があるからこそ、これからもできる限り寄り添っていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:森みき子/30代女性・会社員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
※一部、AI生成画像を使用しています
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シニアカレンダー編集部
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