待ち合わせ場所に行くも…
花火大会の当日、僕は友人のA男から教えられた場所に行ったものの、時間になっても誰も姿を現しませんでした。A男に連絡しましたが、メッセージの返信はなく……。電話にも出てくれません。
「どうしたらいいものか……」と思っていると、ようやくA男が電話に出ました。
「集合場所が変更になったんだけど、連絡してなかった。 ごめ〜ん」
僕が唖然としていると、A男は笑いながら「お前はいても邪魔になるだけだから。今回はお前以外で楽しむよ」と言って、電話を切ってしまったのです。
A男は知り合ったときから僕を邪魔者扱いすることが多々あり、「わざとかもな。仕方がないから実家に帰ろう」と僕はため息をつきました。
女子は全員帰っていた!?
自宅でゆっくりしていると、一緒に花火大会に行く友人の1人であったB子さんから電話がかかってきました。
「A男くんがひどいことをしたみたいでごめん。私たちは何も知らなかったの。A男くんは大企業にインターンに行くあなたに嫉妬しているみたい」
やはり、僕に集合場所の変更を教えなかったのは、A男の独断だったよう。「いいよ、気にしないで」と言うと、B子さんは驚きの発言をしました。
「実は、私を含めた女子はみんな、A男くんに怒って家に帰ったんだよ」
「えっ!?」と驚いていると、「だって、あなたは自分の夢のために頑張る努力家でしょ。みんなA男くんよりあなたの味方だよ」と言ってくれたのです。
その後、僕のインターンでの話を聞きたいということになり、B子さんを含めた同級生数人が僕の家に集まり、お酒を飲みながら朝まで語り合ったのでした。
孤立していったA男
それから数カ月後、僕はインターン先の会社から内定をもらいました。
一方、A男は内定をすべて逃し、「どこの会社も人を見る目がない」と逆ギレ。僕とB子さんは心配から、彼に合うような求人情報を見つけてはメッセージを送っていましたが、「もう俺にかまうな」と言われてしまい、卒業してからは自然に連絡が途絶えました。
そんな中、僕とB子さんは卒業してからも交流が続き、一緒に食事をしては仕事の愚痴を言い合い、お互いを励ますように。次第に僕はB子さんのことを異性として好きになり、意を決して告白したのです。
B子さんからは「私もずっと好きだった」との返事をもらえ、僕たちは恋人に。仕事もプライベートも充実した日々を過ごしています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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