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低層階を見下す「上層階マウント」主婦たち…低層階に住む私に向けられた偏見が消えたワケ

私は46歳。1カ月ほど前、夫と2人でタワーマンションへ引っ越しました。これまでは親から受け継いだ築60年を超える一軒家に住んでいましたが、老朽化が進み思い切って住み替えることにしたのです。便利な暮らしが始まると期待していたのですが……。

 

引っ越し早々、不安いっぱいの夫

新居に入るなり、夫は緊張した様子で「ここ、高い場所が苦手な人にとっては大変だな……」とつぶやきました。夫が高所を苦手としているのは承知していたので、あえて5階の部屋を選んだのですが、夫にとってはそれでも落ち着かない高さだったようです。

 

最初は戸惑いが大きかったものの、1週間もすると少しずつ慣れてきて、景色を眺める余裕も出てきました。私はもともと高い場所が好きなため、昼間は最上階のラウンジでお茶を楽しむことが日課に。せっかくなら、同じマンションで友人もできたらいいな、と思っていました。

 

ちょっと癖のある“上層階グループ”

そんな折、A山さん、B木さん、C田さんという3人組の女性とラウンジで会いました。雑談の中で私が「5階です」と答えると、3人は視線を交わして「意外と低層階なのね」と少し驚いたようなニュアンスの反応。

 

さらに、「上層階専用と思っている方もいる設備もあるみたいだから、使うときは気を付けてね」とやんわり言われました。

 

もちろん、マンションにそうした制限はありません。共有施設は全住民が利用できるものです。ただ、その言い方がどこか含みを持っていて、私は少し戸惑いながらその場を離れました。

 

 

低層階住民が気をつかっている理由

気になった私は、たまたま廊下で会った3階の住民の方に、居心地などを尋ねてみました。すると、「上層階の方々に迷惑をかけないように気を付けている」という言葉が返ってきて驚きました。

 

詳しく聞くと、以前から一部の住民同士で、共有スペースの使い方や生活リズムの違いから小さな行き違いが積み重なっていたそうです。例えば、エレベーターの乗り方や順番待ちで「譲り合い方」の感覚が階層によって違い、言葉を選ばない注意が飛んできたり、宅配ボックスの長時間利用や共有スペースの私物化など、ちょっとした誤解や不満が生まれていたのだとか。こうした積み重ねによって、低層階の住民の間では「余計な争いを避けたい」という気持ちが広がっているようでした。

 

私はその話を夫にすると、夫も驚いていました。

 

私たちにも距離を置かれている?

ある日夫が、「急いでいたのでエレベーターを使ったら、『混み合う時間帯は控えてもらえたら助かる』と言われた」と打ち明けました。強い口調ではなかったものの、なんとなく使用を遠慮してほしい雰囲気だったといいます。

 

そして私自身も、ラウンジでお茶を飲んでいると例の3人組によく声をかけられるようになり、話題の端々で「高層階に住めない事情があるの?」といった探るような言い回しをされ、次第に落ち着かない気持ちになっていきました。

 

我慢の限界で、つい本音が…

ある日、「ご主人はどんなお仕事?」と聞かれ、「建築関連の仕事です」と控えめに答えました。すると、「大変なお仕事よね」と言いつつ、こちらの生活状況を推し量るような話が続きました。

 

静かに暮らしたいだけなのに、なぜここまで詮索されるのだろう……。そう感じた私は、思わず言ってしまいました。

 

「私、高層階の部屋を借りるつもりはもともとないんです」

 

すると3人は「借りられないからでしょ?」と軽い調子で返してきました。私はその言葉を遮り、静かに続けました。

 

「借りないんです。というのも、このマンションの所有者のひとりなので」

 

説明すると、状況は一変

実は私は、このタワーマンションの区分所有者のひとり。これまでは一軒家に住んでいましたが、夫の高所への不安を考慮し、低層階が空くまで入居を控えていたのです。私は落ち着いた口調で続けました。

 

「最近、住民の方々から共用部分に関するご意見をいただくことが増えています。特定の住民への注意喚起が必要かどうか、管理会社とも相談しています」

 

それを聞くと、3人は驚いたようで、表情が一変しました。しばらくして、3世帯とも別の場所へ移ることを決めたと聞きました。環境を変えたかったのかもしれません。

 

3人が引っ越してから、ラウンジやエントランスは以前より穏やかな雰囲気になりました。もともと気さくな住民が多いマンションだったため、自然と会話も増え、私自身も安心して暮らせるようになりました。

 

つい最近仲良くなった3階の奥さんとは、今度ランチに行く予定です。引っ越してきてよかった、と今は素直に思えています。

 

--------------

低層階には、「移動がしやすい」「共益費を抑えられる」などのメリットもありますし、上層階には上層階の魅力があります。同じ建物に住む仲間として、互いに思いやりを持って過ごせれば、それが何よりですよね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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      タワマンって言葉を知ってるだけの人が描いた漫画だな。知識ないなら描かなきゃいいのに
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      マンションの区分所有者って、普通に分譲として1室を所有してる人のことじゃないの?
      なんで、権力を有するオーナーの一人みたいな扱いになってるの??

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    著者プロファイル

    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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