持ち寄りランチ会で抜け駆け!?
私はデザート担当で、ゼラチンで固めた果物入りの手作りゼリーを持参しました。しかし当日、会場となるママ友・Aさんの家に行ってみると、大量の料理が!
料理自慢のAさんは、大皿に山盛りの唐揚げに、ロールキャベツに、手作りキッシュまで。さらに、Aさんと特に仲がいいママ友・Bさんは、手作りクッキー、パウンドケーキ、ミルクとチョコレートの2種類のプリンまで作ってきていたのです。
量も種類も圧倒的で、持ち寄りランチ会というより、ホームパーティー。1品ずつ持ち寄る約束だったのに、彼女たちの本気度に、完全に気後れしてしまった私を含めた3人。その場は静まり返ってしまい……。
「お店みたい!」「すごいね!」と2人を褒めつつも、私たち3人は、自分の料理を出すのが恥ずかしくなってしまったのです。かかったお金も全然違うため、会を楽しんだあと帰る際に、私たち3人がお金を払いたいと申し出ると、「勝手にやったことだから気にしないで! 逆に気を使わせちゃったみたいでごめん!」とAさんとBさんは謝ってくれました。
結局、これからも仲良くするために話し合い、私たち3人は2人に少しずつお金を払って、その後は「みんなで決めたルールの中で楽しもうね」と言い合って笑顔で解散しました。
AさんもBさんも、料理を自慢したかったのではなく、みんなに楽しんでほしくて張り切って作ってくれたのだと思います。しかし、話し合って決めたはずの約束を破って張り切る人がいると、逆に周りが気を使ってしまいます。どんな目的の会なのかを考えて、ときには「頑張る」よりも「ラクに楽しむ」ことを大事にしたいなと思った出来事でした。
著者:吉田美沙/30代・女性・飲食店従業員。3人兄妹の母、飲食店に勤務。
イラスト:マキノ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)