年越しの裏で
母がまだ独身で、都市部に出て働いていたころのこと。年末は実家に親戚たちが一斉に集まり、にぎやかに年越しを迎えるのがわが家の恒例でした。
当時の実家では何匹かの猫と一緒に暮らしており、こたつの中で猫がぬくぬくとくつろぎ、人間たちはみかんをつまみながら談笑する。いかにも「これぞ日本の年越し」といった光景が広がっていました。でも、その和やかな空気の中、母は静かに腹痛と葛藤していたのです。
母の選択は思いの外、強烈だった
こたつから出るには寒すぎる。それでも腹痛は待ってくれない。悩んだ末に母が選んだのは、そっとガスを抜くという苦渋の(?)決断でした。しかしそれが思いの外、強烈だったらしく、隣にいた叔母に小声で「お姉ちゃん、臭いよ!」と鋭く突っ込まれたそうです。
抗議したのはまさかの
そんな中、こたつの中にいた猫が「ニャッ、ムニャッ!」と不満げな声をあげて飛び出してきた瞬間、親戚一同がこらえきれず大爆笑。みんな心の中では気付いていたけれど、猫が先に抗議したことで一気に場が和んだのでした。
まとめ
あのときの笑い話は、今でもわが家の年末の定番ネタです。寒さを理由に少しの手間を省いてしまうことが、思わぬ「事件」を招くこともある。けれど、そんな失敗も家族の笑いに変わるのだと、母の体験を通して知りました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:磯辺みなほ/30代女性。ゲーマー。発達障害持ちの夫と2人暮らし。大変なことも多い中、それ以上にネタと笑顔にあふれる毎日を送っている
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
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