スーパーの駐車場でハプニング
買い物を終え、私は子どもたちとおしゃべりしながら駐車場へ戻りました。車のそばまで来て「よし、乗るよー!」と子どもたちを引き連れ、いつものようにリモコンキーをピッ!
しかし……あれ!? 開かない。何度押しても反応がないのです。「電池切れ? 壊れた?」と軽くパニックになる私。
荷物を足元に置き、今度はドアハンドルのボタンを押して解錠を試みたものの、やはり反応なし。すると後ろから「ママ、それ、うちの車じゃないよ」と8歳の娘の冷静な声。
振り返ると、娘が指さしたのは隣の車。あれ、わが家と同じ車がもう1台並んでいる……? そう、その隣の車こそが、わが家の車だったのです!
まさかの同じミス…!?
車種も色も同じ、ナンバーまでよく似ています。思わず「やだ~!」と恥ずかしさで顔が真っ赤になってしまいました。
ふと我に返って、「ドアノブを引っ張ったりしなくてよかった。もし無理に開けようとしていたら、車上荒らしと疑われて大変なことになっていたかも……」と思うと急に怖くなり、今度は顔面蒼白に。娘がすぐに気づいてくれてよかったと心底安堵しました。
無事にわが家の車に乗り込み、「ふぅー助かった」と一息つきました。すると5分後、遅れて戻ってきた夫までもが、私が間違えたのと同じ隣の車に直行したのです!
家族みんなで急いで夫を呼びました。夫も間違いに気がつき、慌ててわが家の車へ方向転換して戻ってきました。
夫婦そろって車を間違えてしまうという失態でしたが、娘の冷静な視点に救われホッとしました。無理にドアを開けようとしていたら、セキュリティアラームが鳴ってさらに恥ずかしい思いをし、相手にも迷惑をかけていたかもしれません。それからは、車を停めた場所もナンバーも、しっかり確認するようになったわが家です。
著者:小笠原 夏子/30代女性。2017年生まれの娘、2019年生まれの息子、2022年生まれの息子の母。食べることが大好きで、どこへ行っても「何を食べようか」と考えている腹ペコ家族。最近は母も子どもたちも料理にハマっている。気になることは、悩む前にまず行動するのがモットー。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)