お下がりをねだるママ友に別のママ友が放った痛快な一言
保育園で顔を合わせていたママ友の一人が、会うたびに「サイズアウトした服、うちに回してくれる?」と当然のように言ってくる人でした。最初は「捨てるよりは誰かに着てもらった方がエコかな」と思い、気軽に応じていたのです。
ところが、次第に「靴もあるでしょ?」「おもちゃも使わないなら欲しい」と要求がエスカレートしていきました。「さすがにそれは……」と断ると「え? ケチだなぁ」と嫌味を言われることまであって、親切心を利用されているようで正直ストレスでした。何度か「もう譲れるものがないんです」とやんわり伝えたのですが、「そう言わずに」と聞き流されてしまい、どう断ればいいのか悩んでいました。
ある日の帰り道、またそのママ友が「今度の衣替えのとき、またよろしくね」と言ったときのことです。
近くにいた別のママ友が「あのさ、それ、毎回言うのは図々しいよ。お下がりって、催促するものじゃなくて、譲る側のご好意に感謝してもらうものでしょ?」とピシャリ。
お下がりをねだっていたママ友はバツが悪そうに苦笑いして黙り込みました。その場の空気が一気に変わって、他のママたちも「よく言ってくれた」という表情で頷いていました。その後はそのママ友もさすがに懲りたのか、お願いされることはなくなりました。
その一件以来、お下がりをねだるママ友とは自然と距離が離れていきました。一方で、はっきり言ってくれたママ友とは今でも仲良くしていて、対等に助け合える関係です。
あのとき、誰かが声を上げてくれたことで空気が変わって、私と同じようにモヤモヤしていた他のママたちも救われたのだと思います。ただ、もっと早く自分自身で「これ以上は難しい」とはっきり伝えるべきだったとも反省しています。「おかしい」と感じたときには、遠慮せずに伝えることが大切なのだと改めて感じました。ママ友に限らず、お互いにとって無理のない居心地の良い関係を築いていきたいと思います。
著者:西村真帆/30代女性/中高生の男の子を育てる母。パート勤務。趣味はお菓子作りです。地域のイベントにも積極的に参加。手作りお菓子の販売や、子育て支援のボランティアにも関わっている
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)