ある日、保育士に指摘された、夢子の足が左右で違うという異変。母はいちばん下の妹・姫子が生まれたばかりで慌ただしく、異変にすぐに気づけませんでしたが、わかったからにはすぐに受診したいと、夫に相談します。
しかし、夫は「普通に歩けてるんだから、受診なんか必要ないだろ」といい、母が夢子の受診のために生まれたばかりの三女を見ていてくれないかとお願いしても、協力してくれません。
仕方なく、夢子の母は実母に三女を預けることに。すると、今度は姉・愛子が、夢子が保育園に遅刻して母と2人で病院へいくことについてズルいと言い始め、母は困ってしまいました。
夢子の足の異変。受診しようとすると…















「夢子だけママと病院に行くなんてズルい」「(ばあばじゃなくて)ママがいい!」。そう言ってごねる姉・愛子を何とかなだめすかし、夢子を連れて整形外科へ向かった母。
しかし、そこでの診断は「骨に異常があることだけはわかるが、原因はわからない」とのこと。まさかの「わからない」という診断結果に、母は怒り気味に別の整形外科へ。しかし、そこでも医師から「出合ったことのない病気」と言われた母と夢子。結局、夢子の足の長さが違っている原因は判明しなかったのです。
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どうしても小さな末っ子や病気のある二女・夢子にかかりきになってしまう母の愛情をなんとか自分のほうに向けたいと駄々をこねてしまう姉・愛子。気持ちはわからなくもないですね。まだ未就学児だけど、もっと小さな妹たちがいるからこそ、甘えたい気持ちを自分なりに抑えているのでしょうか。そんな気持ちがときどき爆発してしまい、結局、甘えることができず、母を怒らせてしまうことになってしまうのでしょうね。
しかし、母も夢子の足のことで頭がいっぱいだから、姉・愛子の甘えたい気持ちを「わがまま」と受け取ってしまうのでしょう。こういう気持ちのすれ違いってなかなかうまくいかないものですね。
一方、夢子の足は「わからない」「出合ったことがない」と言われ、原因不明のまま…。原因がわからないと治療もスタートできないので、親としてはもどかしい気持ちでいっぱいになってしまいます。
なお、左右の足の長さが違うという症状は、先天性(生まれつき)の場合と、後天的(生まれたあとに起こったもの)の場合があります。先天性の場合は、すねの骨の一部または全部の欠けや、股関節のずれ(股関節脱臼)、後天的な場合は、血管腫やレックリングハウゼン病、ペルテス病、関節炎などによる二次的影響などによるものである恐れがあります。左右の足の長さが少し違う(成長ストップ後、1㎝未満)ことは普通の人でもよくあり、何も問題がないこともあります。ただし、赤ちゃんや子どもの場合は歩行に影響することもあるので、左右の足の長さの違いに気づいたら、早めに小児整形外科を受診しましょう。
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つきママ