こんにちは。保育士の中田馨です。生後6カ月ごろになると、赤ちゃんに起きる変化のひとつ「人見知り」。これまでは知らない人にもニコニコ笑顔を振りまいていたのに、今は知らない人を見たとたん大泣きするという赤ちゃんもいます。あまりに泣くので外出しにくくなるママもいると思います。
そんな人見知りですが、なかには「うちの子は泣かないので人見知りがないみたいだけど大丈夫?」と心配になるママもいます。今回は、人見知りしない赤ちゃんについてお話しします。
赤ちゃんの人見知りとは
個人差はありますが、生後6~7カ月ごろになると人見知りがスタート、生後8カ月前後にピークを迎えるといわれています。よく「ママと2人っきりで生活しているから?」と思う方もいますが、それは関係なく、人見知りは発達のひとつの段階です。
このころの赤ちゃんは記憶力がついてきて、信頼できるママやパパとその他の人を区別することができるようになるため、人見知りをします。人見知りがスタートすると、赤ちゃんからなかなか離れられないのがママの悩みになります。
赤ちゃんにつきっきりになるだけでなく、ママも息抜きできる時間をなるべくつくるようにしましょう。また、人見知りの時期は外出もおっくうになることがありますが、ママの仲の良い友人などと触れ合う経験も引き続きおこないましょう。
【人見知りをする赤ちゃんの行動パターン】
① 知らない人をじっと見る
② 知らない人と分かって泣き出す
③ ママに抱っこされて落ち着く
④ また知らない人をじっと見る
⑤ 泣き出す
赤ちゃんの人見知りは①~⑤の繰り返しです。知らないって分かったならもう見なきゃいいのに、怖いもの見たさで見てしまうのが赤ちゃん。そんな赤ちゃんを「知らない人って分かったのね。すごいねぇ!」と褒めましょう。この赤ちゃんの行動は、脳の成長発達です。この成長を家族みんなで喜びましょう。
赤ちゃんが泣かなければ人見知りではないの?
では、本題です。赤ちゃんの成長発達に個人差があるのと同じように、人見知りにも個人差と時期の差があります。
知らない人を見たとたん大泣きする子もいれば、泣かずにじーっと見つめているという子もいます。生後7カ月になっても人見知りが始まらない子もいます。泣くから人見知りをしている、というわけではないのです。じっと見つめることも人見知りのひとつです。
もし泣いていないからと言って「うちの子、人見知りしないみたい」と思っても、他の発達に気になるところがなければ様子を見ていて大丈夫。
赤ちゃんの発達には個人差があります。生後8カ月前後にピークを迎えるというのはあくまで目安なので、人見知りばかりに着目せず、赤ちゃんの姿を全体的にとらえてあげることが大切です。