その言葉は強がりにすぎず、以来、そうちゃんは毎朝のように不安げな表情を浮かべながら「今日、体操……?」と聞くようになります。
きりぷちさんが改めてクラブに行きたくない理由を尋ねると、そうちゃんはお友だちと比べてうまくできないことに自信を失い、さらに例の先生が「うまくできないと意味がない」と思わせるような指導をしていることが明らかになったのです。
習い事をやめさせるべきか、迷いながら練習に向かうと…?














「やっぱ変わってないよ、あの先生」……。
体操クラブの先生の指導方針に疑問を抱きつつも、やめさせる決断ができずにいたきりぷちさんでしたが、ママ友の話を聞き、先生への疑念をさらに深めるのでした。
背が大きく身体能力が高く、ずば抜けて体操がじょうずなコウくんがクラブをやめる……。しかし、トイレが間に合わずに泣いているところを放置されていたと聞けば、やめるという選択にも納得。コウくんが感じたであろう恥ずかしさや孤立感を思うと、胸が締めつけられますよね。
特に未就学児を受け入れている習い事であれば、トイレが間に合わなかったり、ついおしゃべりをしてしまったりするのは想定の範囲内として、寛容に対応する余裕を持った指導が求められるのではないでしょうか。
また、習い事の目的の一つは、子どもの自己肯定感を育むことにもあるはず。そう考えると、習い事を選ぶ際は本人の興味関心だけでなく、子どもの気持ちに寄り添い、自信につながる関わりをしてくれるかどうかも、きちんと見極めたいものですね。
きりぷち
