弥生人の身長、どれくらい?
縄文時代から弥生時代へ。稲作が伝わり、生活様式が大きく変わったこの時代、人々の身長はどうだったのでしょうか。
渡来系弥生人の男性の平均身長は、次のうちどれに近いでしょう?

① 約149cm
② 約158cm
③ 約163cm

正解は…

③の「約163cm」が正解でした!
資料によると、渡来系弥生人の平均身長は男性が163cm、女性が151cmとのこと。 実はこれ、ひとつ前の縄文時代の人々(男性158cm、女性149cm)よりもかなり高かったのです。
なぜ身長に変化が起きたの?
なぜ急に身長が高くなったのでしょうか? これには、大陸からの「人の移動」が大きく関係しています。
渡来系弥生人の影響
弥生時代には、大陸から組織的な水田耕作や金属器の文化を持った人々(渡来系弥生人)が北九州や本州西部にやってきました。彼らはもともと縄文人とは顔つきや体格が大きく異なり、身長も高かったのです。
・縄文人:顔や眼窩(がんか)は上下に短く、彫りが深い。平均身長は低め(男性158cm)。
・渡来系弥生人:顔は上下に長く、のっぺりとしていて鼻の付け根が平坦。平均身長は高め(男性163cm)。
この渡来系の人々が、在来の縄文人と混血しながら全国へ広がり、稲作などの新しい文化とともにその形質(体の特徴)も日本列島に広まっていきました。これが現代日本人の形成プロセスの始まりと言われています。
果たして、正解がわかったでしょうか?もし間違えた場合はこの機会に覚えて、クイズとしてまわりに出題してみてくださいね!
りんごのイラスト/タワシ