大事な場面で大きな勘違い

数年前のことです。勤務先の所長の祖母の葬儀があり、男性社員と一緒に焼香に出ることになりました。当時の私は、年上ということもあり少し経験があるからと、どこか自分に自信を持っていたように思います。今振り返ると、それはただの知ったかぶりに過ぎなかったのですが……。
葬儀当日、私は喪服を着て数珠や香典などひと通りの準備を済ませました。しかし出かける直前、黒のストッキングがないことに気が付きました。そのとき、なぜか「肌色のストッキングでも大丈夫だろう」と大きな勘違いをしてしまい、そのまま家を出てしまったのです。
会場に到着すると、すぐに自分のミスに気付きました。参列していた女性たちは皆、黒のストッキングを着用しており、私だけが肌色のストッキングだったのです。その瞬間、恥ずかしさが一気に込み上げ、「どうしてあのとき、きちんと確認しなかったのか」と後悔しました。
その場を早く離れたい思いで、お焼香を済ませ、所長と奥さまにあいさつをしてすぐに席を立ちました。さらに、道中の車内で一緒にいた男性社員に対して、余計な知識をひけらかしていたことを思い出し、恥ずかしさは倍増しました。自分が少しでも落ち着いていれば、そんな余計なことを言うこともなかったでしょう。
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その後は、静かに帰路につき、心の中で反省しました。喪服の準備をもっと慎重におこなうべきだったし、何より自分の知識が正しいかどうかを確認する姿勢が必要だったと痛感しました。葬儀は故人をしのぶ場であり、自分の心がざわついていては、礼を欠くことになると強く感じた出来事です。
著者:井田玲子/50代女性・契約社員
イラスト/きょこ
便が…付いた!?

10年以上前、私のいとこの結婚式に出席したときのことです。
普段は冗談ばかり言っている叔父が、その日はかなり緊張していて、式の直前にトイレへ駆け込みました。戻って来るなり、叔父は叔母に「どうしよう、燕尾服(えんびふく)の裾に便が付いちゃった……」と大慌てでその様子を話しました。
叔母が急いで便が付着した燕尾服を水洗いしたものの、少しにおいが気になったので、私が持っていた香水を振りかけてなんとかごまかしました。親戚皆でその場は大笑いだったのを覚えています。
いつもふざけている叔父らしいハプニングだと、あの日の出来事は今でも親戚の集まりで語り草です。
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結婚式当日は、慣れない服装のまま焦ってトイレに入ってしまったのが原因だったのかもしれませんが、とにかく忘れられない結婚式になりました。
著者:小田鈴/30代女性・会社員
イラスト/きょこ
お経の長さと静けさに包まれて…

小学生のころ、大好きだった祖母のお通夜に参列しました。お坊さんのお経が静かに続く中、会場全体がしんとした空気に包まれていました。悲しみと静けさの中、前に座る女性から小さないびきのような音が聞こえてきて、「もしかして寝てしまったのかな?」と私は思いました。
そのとき、突然お坊さんが大きな鐘を「カーン」と鳴らしました。前の女性がびくっと驚いておしりを浮かせ、何事もなかったかのように座り直す姿に、思わず笑いがこみ上げてきました。隣の姉も同じように笑いをこらえていて、2人で目を合わせて必死に笑いをこらえました。
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お通夜の場では、皆が悲しみに包まれていますが、どんなときでもふとした出来事で心が和むことがあります。「笑ってはいけない」と思うほど、ささいなことがおもしろく感じてしまい、笑いをこらえるのが一層難しくなる、そんな人間らしさを実感しました。
著者:田中未来/20代女性・主婦
まとめ
冠婚葬祭は非日常的な厳粛な空間で、マナーや作法に気をつかわなければいけません。そんな場で、ミスしてしまうと、とても恥ずかしいし後悔してしまいますよね。ミスしてしまうことは仕方ないことですが、何事もその後に生かせるようにしたいものですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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