貯金まで飲み代に…夫の身勝手な主張
あるとき、娘のためにコツコツ貯めていた貯金通帳を確認した私は、言葉を失いました。そこには夫が何度も勝手にお金を引き出した履歴があり、残高は激減していたのです。
夫を問い詰めると、「飲み代がかさんだ」「後輩に奢るのも先輩の役目だ」と言い、挙句の果てに「ケチケチするな」と逆ギレされました。
いよいよ冬本番を迎え、氷点下の冷え込みが続くようになりました。月々の電気代の支払いも以前より負担が増え、改めて夫に飲み代を減らすよう相談すると、夫は「自分の飲み代は必要経費だから削れない」と主張。
その上で、「娘の教育費なんていらない」「お前たちの保険は無駄だから解約しろ」と私にだけ過度な節約を求めてきたのです。
極め付きは、夫が寝室へ行く際に言い放った言葉でした。
「暖房は主婦には贅沢だ。俺がいないときは一切付けるなよ」
外は一面の雪景色です。暖房なしで生活ができるわけがない環境で、そこまで言われて我慢する必要はないと感じました。私は、その日のうちに家を出ることを決心。
翌日、夫が仕事に出かけた後、私は実家の両親に相談して引っ越しの準備を整えました。ただ、そのまま出て行くのではなく、ある「整理」をしていくことにしました。
借りていたものはしっかり返却!
実は、わが家にある高性能なパネルヒーターなどの暖房器具一式は、結婚当初、お金に余裕がなかった私たちを見かねて、私の祖父母が貸してくれていたものでした。
「自分たちで購入したら返す」と言いながら数年が経っていましたが、夫はその事実を忘れているようです。私は朝一番に業者を手配し、夫が仕事で不在の間に、祖父母の持ち物である暖房器具をすべて運び出しました。
その日の深夜、夫から震える声で電話がかかってきました。
「おい! お前たち、どこに行ったんだよ! なんで暖房が一つもないんだ! 家の中が冷凍庫みたいだぞ!」
あまりの寒さに歯をガタガタ鳴らしながら喋っているのが、受話器越しにも伝わってきました。
暖かい実家での再出発
私は冷静に、「あなたが『暖房は贅沢だ』って言ったから、祖父母から借りていたものは返したわ。自分の分は、お得意の『必要経費』で買えばいいんじゃない?」と伝えて電話を切りました。
飲み代にすべてを使い込み、貯金も使い果たした夫に、すぐに新しい暖房器具を買いそろえる余裕などないはずです。あの寒さを夫がどうしのいだのかは知りません。
夫はその後、何度も「戻ってこい」と連絡してきましたが、私は弁護士を通して離婚の話し合いを進めることにしました。夫は当初、離婚を拒否していましたが、勝手に娘の貯金を使い込んでいた証拠を突きつけると、ぐうの音も出なかったようです。
最終的に、夫が勝手に使い込んだ貯金全額を慰謝料の名目で返還すること、そして今後の養育費を支払うことを条件に、公正証書を作成して協議離婚が成立しました。
現在、私は娘と一緒に暖かい実家で過ごしています。家族を顧みず、自分だけが贅沢をしようとする相手とは、もう一緒に歩んでいくことはできません。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています