「いつくるかわからない不安」の正体
私は生理について「女の人の体に起こる大切な変化だよ」「赤ちゃんを生むための準備だよ」と、娘に伝えてきました。幼いころから性教育の絵本を一緒に開き、体の中で何が起こるのかを説明すると、娘は真剣に聞いてくれていました。
娘が小学校高学年になり、初潮がいつきてもおかしくない年齢になったころです。娘は生理を怖がるように。おなかが少しでも痛くなると「生理かもしれない」、便秘が続くと「これって生理?」と不安そうに尋ねてくるようになりました。
私はそのたびに、「心配しすぎかもね」と返していましたが、内心は戸惑っていました。
娘が怖がっているのは、経血などではなく「いつ始まるかわからない」というコントロールできない変化に対する不安でした。理屈では生理のことは理解できているものの、いざ自分に起こる可能性が近づくと、未知の恐怖に変わってしまったようなのです。
「いつ始まるかわからない」というのは、生理についてベテランになったとも言える私でも陥る不安。まだ小学生の娘にとってはどれほどだろうと、胸が痛みました。
不安を取り除けると思っていた
私は娘に、初潮がくる前に生理のことを教えれば、生理に対しての不安をすべて取り除けると思っていました。
しかし、娘の中では、体の変化を理解できた反面、「具体的な痛み」「対処のわずらわしさ」「予測不能性」といった、マイナスな面も娘の頭の中で膨れ上がってしまったのです。
知識のバトンと心のバリア
それから、私は娘への接し方を変えました。生理に対して抽象的な言葉ではなく、「もし学校で始まっても、ナプキンを入れたポーチを持っていれば大丈夫」「突然くるかもしれないけど、大丈夫。お母さんもそうだったから」「家には生理用のショーツもナプキンも準備してあるよ」と、私の経験を交えながら、対処法に焦点を当てた話をするようにしました。
娘が本当に求めていたのは、理科的な知識ではなく、「ママも同じだった」という実体験と、「こうしたらよい」という、万が一のときのお助け方法だったようです。娘が「怖い」と感じるその変化を、自然に受け入れられるように、私も娘と共に心の準備を続けています。
著者:新谷けご/40代女性・2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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