内覧会で感じた、思いがけない違和感
ある日、新築マンションのパンフレットを見ていると、気になる物件が目に留まりました。ちょうどその日に内覧会があると知り、「見るだけでも行ってみようか」と夫と話し、会場へ足を運ぶことにしました。
受付を済ませ、案内された説明会場で、担当営業と思われる男性が目に入りました。名札には「A木」とあります。ところが、私たちの姿を見るなり、彼はぶっきらぼうな口調でこう言いました。
「今日は予約の方が多いので、冷やかしの方はご遠慮ください」
夫が「購入を前向きに検討していて、内覧の案内をお願いしたい」と伝えても、「年配の方は時間だけはあるでしょうから、後でまとめて案内します」と取り合ってもらえません。
結局、私たちは応接室で待つように言われ、そのまま長時間放置されることになりました。
失礼な対応が重なり、限界に
1時間、2時間と過ぎても声はかからず、こちらから確認しても「少し待ってください」のひと言のみ。3時間以上たったころ、さすがにおかしいと思い、再度声をかけました。
するとA木は、「今日はもう時間がないので、内覧は終了です」と、事務的に言い放ったのです。
さらに、「購入の意思があるようには見えなかった」「服装や雰囲気から難しいと思った」と、こちらを見下すような発言までありました。その言い方に、私も夫も強い不快感を覚えました。
偶然の再会が、空気を変えた
困惑していると、そこへ偶然、「あれ? お父さん、お母さん?」と娘が現れました。海外出張中のはずだった娘との思いがけない再会に、私たちは驚きました。
娘が事情を聞くと、A木の表情が一変。「……もしかして、ご家族の方ですか?」と、明らかに動揺している様子でした。娘は落ち着いた口調で、「はい、私の両親です」と答えました。
実はこのマンションを管理している不動産会社は、娘が経営に携わる企業グループの一社だったのです。
事実確認と、冷静な対応
娘は感情的になることなく、「接客に関する相談が入っていたので、状況を確認しに来ました」とだけ説明しました。
A木は「誤解だ」「そんなつもりはなかった」と弁解しましたが、私は念のため、待たされている間に録音していたやりとりを娘に聞かせました。
娘は内容を確認した上で、「事実関係は社内で正式に確認します。対応については会社として判断します」とだけ告げ、その場を収めました。
その後に聞いた、結末
後日、娘から「社内調査の結果、接客態度に問題があったと判断された」と聞かされました。A木は配置転換となり、その後も勤務態度に課題があったため、最終的には退職することになったそうです。
一方、私たちは改めて別の担当者に案内してもらい、マンションの内覧をおこないました。間取りや眺望、管理体制にも納得し、無理のない範囲で購入を決断。無事に引っ越しを終えることができました。
今では、夫婦で穏やかな毎日を送っています。子どもや孫たちが集まる機会も増え、長年頑張ってきた自分たちへの、ささやかなご褒美だと感じています。
年齢や見た目で判断されることもありますが、人生はまだ続いています。65歳からの第二の人生、これからも前向きに歩んでいきたいと思います。
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お客さまを外見や年齢だけで判断し、誠意を欠いた対応をすることは、どのような理由があっても許されません。事実確認を経て適切な対応がおこなわれた結果と言えるでしょう。夫婦が新しい住まいで前向きな人生をスタートできたことは、何よりの救いですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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