夫が出勤した直後…トイレで気づいた“異変”
午前3時になると陣痛は5分おきに。夫を起こしましたがなかなか起きてくれず、午前5時には私が「今日は休んで」と伝えたにもかかわらず、「今日は行かなきゃいけない」と言って仕事へ行ってしまいました。
その後、再びトイレに行ったとき、「パチン」というような音がして破水。どうしようと思っているうち──赤ちゃんの頭がもう出ていたのです。
赤ちゃんは一度泣いたものの、すぐに顔が青くなり始め、とにかく必死で羊水を口で吸い出し、人差し指と中指で心臓マッサージ、そしてマウス・ツー・マウスをおこないました。タオルで赤ちゃんを包んで抱きながら119番へ通報。同時に夫へ「生まれた!」とスマホで連絡しました。
夫の職場が近かったため、駆けつけた夫とほぼ同時に救急車が到着。その後、病院へ運ばれ処置を受け、ようやく落ち着いて赤ちゃんの顔を見ることができました。3,178gのかわいい女の子でした。
私は看護師なので(産婦人科ではありません)、驚きはしたものの、なんとか対応することができました。ですが、出産は本当に何が起こるかわからない──そう強く感じた出来事でした。
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突然の自宅出産は、誰にとっても想定外の出来事です。医療者がそばにいない状況で赤ちゃんが生まれた場合は、迷わず119番へ連絡し、現在の状況を落ち着いて伝えましょう。指令員から、救急隊が到着するまでの応急手当の指示を受けることができます。
応急処置のポイントとしては、まず赤ちゃんの鼻や口を清潔なタオルで拭き(羊水を拭き取る)、背中をさすったり足の裏を軽くたたいたりして刺激を与え、泣かせることが重要です。泣かせることで呼吸を誘発できます。そのうえで、赤ちゃんの体についた羊水を拭き取り、へその緒や胎盤につながったままの状態で、乾いたタオルに包み保温に努めます。
産後、母体は出血しているので大きめのナプキンやバスタオル等を敷き、安静にしましょう(動き回ると出血が増えるため、NGです)。
なお、陣痛は経産婦で15分間隔、初産婦で10分間隔を目安に産院へ。判断に迷う場合は産院へ連絡し、早めの行動を心がけましょう。
著者:西村えみ/40代 女性・看護師。1児の母。育児・家事・仕事に追われる毎日を送っている。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)