日々の子育て。頑張れば頑張るほど、つらいことや苦しいことが出てきて、モヤモヤ気分が募るママも多いのではないでしょうか。モヤモヤがしまいにはストレスになってしまうことも。ストレスを溜める前にモヤモヤ気分を上手に撃退しましょう。
心=脳!? 感情は脳からできている?
つらいと思ったり、苦しいと思ったとき、胸がぎゅっと締め付けられるような感覚におちいるのではないでしょうか。そのため、感情は心(=心臓)が司っていると思われがちです。
しかし、人間が感情を抱くときには必ず脳の神経系に変化が表れているということがわかっており、心理学上では、脳が心の働きを担っていると考えます。脳には、さまざまな役割があり、大脳辺縁系では喜びや悲しみ・怒りを、海馬では記憶や学習、扁桃体は情動学習の中枢としての役割を、前頭連合野は自発性や計画性に関連しているといわれています。
脳が人間の心としての機能の多くの部分を司っていることがわかっているのです。
モヤモヤの原因を頭の中から探してみる
心(=心臓)で感じているモヤモヤした感情をどうにかしようとすると、モヤモヤしているがゆえに、手のつけようがないのではないでしょうか。そこで、苦しくなったりつらくなったりしたとき、このモヤモヤは心から発せられているのではなく、脳から心に司令を出していると考えてみてください。
脳が司令を出しているのであれば、なんらかの司令の元となる事象があると考えます。この事象を探してみることにより、つらさを軽減できることがあります。
つらいと思ったことを書き出してみる
司令の元となる事象を探し出すには、まず、つらいと思ったり苦しいと思ったりしたときの原因を書き出してみましょう。
たとえば、「ママ友との付き合いがつらい」ということで心に痛みを感じているのであれば、なぜつらいと思ったのかを思う存分書き出してみます。正しい正しくないは関係ありません。思いあたることを全て書き出してみましょう。
たとえば、
・ママ友に責められている感じがする
・いつもママ友が誰かの悪口を言っている
・ママ友が自慢話ばかりしていて聞いていて気が重くなる
などなど。
書き出しきったら、次に事実であるもの、自分の推測の域を出ないものに分け、事実であるものについて焦点をあててみましょう。
上記の例でいえば、
・ママ友に責められている感じがする →推測
・いつもママ友が誰かの悪口を言っている →事実
・ママ友が自慢話ばかりしていて聞いていて気が重くなる →事実
となります。
その事実に対して、なぜ自分が嫌な気分になっているのか、余裕があれば、ママ友に会わないようにする、ママ友があまり悪口や自慢話をしないシチュエーションに持ち込むなど、自分なりの解決方法を考えてみましょう。
自分の中で渦巻いている感情の原因がわかれば、だいぶ、モヤモヤが薄らいでくるのではないでしょうか。
原因を特定し自分なりの対応策を自分自身で出せれば、苦しみもだいぶラクになるかと思います。ここで、“問題について放置する”という対応策に落ち着くのでも全く問題ありません。自分が問題の原因を掴んで、それへの対応に対して自分なりに納得できれば、ひとまずOK。
モヤモヤを消し去りたい、モヤモヤと戦いたい、と思ったら、まずはモヤモヤの原因を探しましょう。