子どものしつけって難しいですよね……。子育てをしていると身にしみて感じることのひとつではないでしょうか。
そもそも「しつけ」とは、どういった意味なのでしょうか。小学館の「デジタル大辞泉」によれば、「礼儀作法をその人の身につくように教え込むこと。また、その礼儀作法」とあります。
いずれの意味をとっても、大人の思う通りに動かすことではないということがわかります。
“しつけ=怒る“ではない
ジュースをこぼした、ごはん中にふざけている、お友達のおもちゃをとったというような子どもの様子を見て、つい、声を荒げて「やめなさい!」と感情的になってしまっているママは多いのではないでしょうか。
こういった場合、自分ではしつけをしているつもりでも、実はママの気持ちを表に出して怒っているのであって、しつけではなくなってしまっています。しつけは、「身につくように教え込むこと」であり、「正しく整えるために仮にざっとあらく縫うこと」。つまり、導くことが大事なのです。
思い通りにさせようとしていませんか?
テレビをたくさん見てほしくないという思いから、「テレビを見てはダメ」と言ったり、早く寝かせなきゃと「早く寝なさい」と言ったり。もともとは子どものためと思って発していることばでも、いつの間にか「今寝てほしい」「今テレビをみるのをやめてほしい」という思いが主になってしまい、子どもをしつけているつもりで自分の思い通りに子どもを動かそうとしてしまうこともありがちです。
子どもが言うことを聞いてくれない! とイライラしている自分に気づいたら、注意が必要です。一度冷静になって、子どもを思い通りにしようとする自分をストップし、改めてしつけをする態勢を整えましょう。
理由を伝えて「してみよう!」「してね!」が基本
繰り返しになりますが、しつけとは子どもが正しい行いをできるように導くこと。どうしてそれをすることが必要かをきちんと説明をしてあげることが大切です。
そして、「しなさい」ではなく、「してみよう!」「してね!」と伝えましょう。子どもがきちんと納得して、自分自身でやってくれるよう促すことが、子どもの行動の再現性につながります。
そしてきちんとできたら、できたことを褒めてあげてくださいね!「すごい!」というような漠然としてことばではなく、「○○がよくできたね」とできたことを具体的に伝えましょう。
実際に子どもと接していると、つい、しつけという名の元に、感情的になってしまうことも多いでしょう。簡単に、そして完璧に「しつけ」をできる親御さんはそうそういません。子どもをしつける自分も、自分自身でしつけていくイメージで試してみてくださいね。