経血で汚れていることに気付かない友人
これは私の大学時代のことです。授業が終わり、前に座っていた友人が立ち上がると、彼女の白いスカートが血で汚れていました。私はそれを見つけた瞬間、「あ!」と思いましたが、「本人も気が付いていて、気にしているかもしれないな。私からその話題に触れるのは失礼かもしれない」と考え、しばらく黙っていました。
しかし、彼女はそのシミを隠そうとする素振りを一切見せません。それどころかそのまま帰り支度を始めました。
恥をかかせることなくサポートしたい
友人はスカートに経血が付いていることを気付いていないと確信すると、友人に「早くそのことを教えてあげないと!」という使命感が湧いてきました。
すぐに言葉で伝えられたらいいのですが、「スカートに血が付いてるよ」と私が言葉に出してしまうと、それが周囲に聞こえてしまい、友人が恥をかくことになってしまいます。
どう伝えるのがいいのだろうかと深く考える時間の余裕もない状況だったのですが、なかなか良い案は浮かびませんでした。
コートを羽織らせる口実を作る
ストレートに言葉で彼女に伝えて、友人のスカートのシミについて気づかせることは不可能だと察した私は、自分が着ていたロングコートを少し強引にでも羽織らせる方法を使うことにしました。
はじめは「今日ちょっと寒くない?」と言おうと思ったのですが、「寒くない」と言われてしまえばおしまいです。そこで、私は「今日の服装、私のコートと合いそうだから着てみてよ」と言って、さりげなく友人の肩にコートをかけ、そのまま人気のないところまで連れて行くことに成功しました。
そして、誰もいなくなったところで彼女に、スカートに経血のシミがついていることを伝えたのです。すると友人は「不自然な行動をするなぁと思ったけど、気づかってくれてたのね、本当にありがとう!」と驚きと安堵が混ざった表情をしていました。
経血でスカートが汚れてしまうというハプニングは、私自身にも起きたことがあるからこそ、友人の身に起きていることがわかったときにサポートできたのだと思います。このときばかりは、生理による失敗を経験しておいてよかったと心から感じました。
著者:橘 純香/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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