「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、混合栄養についてのご相談です。
Q.育児用ミルクの補足量はこのままで大丈夫でしょうか?
現在、まもなく生後3カ月になる子どもを育てています。
現在、育児用ミルクを1回100cc、1日に7~8回飲ませています。(1カ月健診のころから変わっていません)。母乳はほぼ出ていないように見受けられますが、1日トータルで30分~50分程度あげています。
育児用ミルクの缶などを見ると、圧倒的に総摂取量が少ないのですが、問題なく成長できています。成長曲線内に成長できているのであれば、今後もこのペースでよいのでしょうか?
高塚あきこ助産師からの回答
おっぱいがどのくらい飲めているかわからないので、ご不安もおありかと思いますが、育児用ミルクが目安量よりも少なくても、体重増加が順調な場合には、おっぱいがある程度飲めている可能性もありますよ。
この時期のお子さんの哺乳量や体重の増え方には個人差が大きいですが、目安としては、一般的に1日6回以上おしっこがあり、1日18〜30gの体重増加があり、母子手帳の成長曲線のカーブに沿って、お子さんなりの体重増加がみられていれば、哺乳量の不足はないと言われています。ですので、これらを満たしていれば、記載の目安量よりも少なくても特に問題はないかと思いますよ。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
母乳が足りているか判断するポイントは?
おっぱいをあげたあとも、眠らなくてミルクを足すと眠るので足りてなかったんだと判断する方がいます。赤ちゃんの中には、おなかがいっぱいでも「おっぱいのあとはミルク」とルティーン化して飲んでいることがあります。
〈おっぱいとミルクが足りているか判断するポイント〉
・おしっこは1日に6〜8回みられているか
(特に紙おむつの場合は1〜2回おしっこをしてから気づく場合が多く、確認されて交換する回数より尿回数は1.5〜2倍多いことが予測されます)
・体重が1日に18〜30gの増加があるか
(保健センターやショッピングモールの体重計で7〜10日間隔で計測して評価します)
体重増加がこれ以上であればミルク量減量を、これ以下であればミルク量増量を検討していきます。無理なくミルクを減らしていくポイントは、1日トータル量から40〜60ccずつ、その量を2〜3日キープしてみて大丈夫そうなら、さらに同じ量減量と少しずつ減らしていきます。
ミルクを追加するタイミングを見直していこう
母乳をあげてからすぐにミルクをあげるとあんまり飲まず、眠りながら飲んで時間がかかる場合、おっぱいをあげて少し様子を見てみてください。30分から1時間くらいすると落ち着いたり、眠ったりすることがあります。時間が経って泣く、もしくはしっかり起きてまだ欲しがったらミルクをあげるようにします。ミルクを飲む時間がぐーんと短くなります。
ポイントは、
・おっぱいとミルクの間隔は気にせずに
・ミルクとミルクの間隔は3時間程度を目安に
・おっぱいだけで2〜3時間あいたらミルクはスキップ
これができると、外出時など母乳だけの場合も1時間程度は落ち着くこともあり荷物も減ってラクになります。また、夜間は母乳だけで過ごすことができることもあります。夜中のミルク作りの手間が省けます。
おっぱいの回数が多くて大変で、ミルクをあげて少し授乳間隔をあけたい場合は、ミルクの補足量は最低限にします。生後1カ月以上の赤ちゃんでもMAX100cc程度にします。母乳だけでも大丈夫な時間帯は足さずに様子をみましょう。
※参考:ニュース(ママネタ)「混合栄養がもっとラクに!母乳とミルクの上手なつきあい方」【著者:助産師 榎本美紀】
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