娘は生後1カ月のころに先天性の心疾患が見つかり、約1カ月間入院しました。病気が見つかるまでは完全母乳育児でしたが、入院をきっかけに完全ミルク育児へと切り替えました。ミルク育児をするうえで悩んだのが、飲みが悪いことです。娘がどうやったら育児用ミルクを飲んでくれるようになるか、試行錯誤した体験をお伝えします。
あれ? 育児用ミルクが全然飲めていない……
入院後はどれくらい水分を摂取したのかを管理する必要があったため、直接母乳を赤ちゃんに飲ませることができなくなりました。搾乳をしてみたものの、母乳の出が悪くなってしまったので、母乳育児からミルク育児に切り替えることに。そこで明確になったのが、娘は育児用ミルクを必要量飲めていないということでした。
これまでは母乳育児だったので哺乳量がわかりませんでしたが、育児用ミルクの場合は毎回飲む量を把握できます。しかし、粉ミルク缶に記載されている月齢の目安量と比較すると、娘は目安量の半分程度しか飲めていませんでした。必要量飲めていないとわかり、私はとても悩みました。
授乳後のゲップ出しは欠かさず!
まず実践したのは授乳後のゲップ出しです。おなかに空気が溜まっていると育児用ミルクをたくさん飲めないのでは? と考えたからです。しかし、娘はゲップがなかなか出にくいタイプだったようで、気持ち良いほどのゲップが出るのはかなり稀でした。
それでもいろいろな体勢でゲップ出しを試み、育児用ミルクの温度や授乳姿勢を変えたり、授乳後しばらくの間、縦抱きで過ごすなどしていましたが、あまり効果が見られませんでした。
このようにさまざまな方法を心がけ、授乳後の吐き戻しの回数は減ったように感じましたが、実際に育児用ミルクを飲む量が増えたわけではなく……。
うんちの色から原因が判明!
ミルク育児を始めて間もなく、いつもとは違う色のうんちが出ました。濃い灰色に緑が混ざったような色で、明らかに様子が違います。初めて見るうんちの色に焦った私は、うんちの写真を撮り小児科医に相談をしました。すると、おなかの中でうんちが酸化していることが原因だと判明したのです。
育児用ミルクの種類を替えてみては? とアドバイスをいただき、すぐに育児用ミルクの種類を替えてみたところ、徐々に飲む量も増えていきました。元々飲んでいた育児用ミルクが、娘の体には合わなかったのかもしれません。
赤ちゃんが育児用ミルクを飲んでくれないという悩みは決してめずらしいものではないそうです。娘の場合は種類を替えることで解決できました。大きな不安が解消されてよかったです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:佐藤しゅうか
一男一女の母。自身の出産や育児の経験、わが子の先天性心疾患による闘病をもとに、主に体験談を執筆している。