自分の望みを優先する夫
例年、義実家で年末を過ごしていたわが家ですが、私は「今年の年末は、家族4人でゆっくりと自宅で年を越したいな」と思っていました。前年は9月末に娘が生まれたこともあり、義実家には帰らなかったものの、産後から間もない時期でバタバタ。ようやく落ち着いた今年こそ、家でのんびりとテレビを見たり、家族でおせちを食べたりと、穏やかな時間になることを楽しみにしていたのです。
しかし、12月に入ってすぐに夫が「今年も年末は実家に帰るぞ!」と当然のように言ってきました。遠方にある義実家までは、車で片道4時間。娘は長距離移動が苦手で、チャイルドシートに30分以上座っているとぐずり出します。2年前に当時1歳の息子を連れて帰省したときも、渋滞中におなかが空いて大泣きされたり、慣れない環境で寝かしつけに苦戦したりと、大変でした。正直自分の体力やメンタルがもつ自信がなく、私は「移動も大変だし、今年はゆっくりと自宅で過ごさない?」と提案しますが、夫は「もう親には連絡しているから。それに、年末は夫の実家で過ごすのが当たり前だろう」とひと言。
もちろん、義両親との関係が悪いわけではありません。しかし、「私だってゆっくりしたい」「娘のペースも考えてもらいたい」という気持ちが募り、「毎年毎年、義実家にばっかり行くのって正直疲れる。それにまだ、子どもの生活リズムが整っていないと思うの」とつい強い口調になっていました。お互いの気持ちはわかっているのに、歩み寄れないまま数日が経ちます。
年末が近づいたころ、クリスマス前に娘が風邪をひき発熱してしまい、夜泣き続きで私もぐったりしていました。帰省予定だった日の2日前、熱は下がっていたものの、娘はまだ本調子ではない様子。私は「まだ体調が悪そうだし、やっぱり家で過ごそう?」とお願いしましたが、夫は、「風邪ごときで大げさだな。親に孫の顔を見せる俺のメンツも考えろ。帰るのは決定事項なんだよ」とやはり帰省する意志を曲げる様子はありません。私は半ば諦め、念のため義実家に「娘の風邪が治りきっていないのですが、お邪魔しても大丈夫でしょうか」「夫は何が何でも行くと言っているのですが……」とメッセージで伝えました。
すると、「孫に無理はさせられないよ。息子には私から言っておくから、今年は自宅で過ごしなさい。元気になったらみんなの写真でも送ってね」と返答がきたのです。その後、夫に義母から連絡があり、「父親なら、自分の都合より子どもの体調を一番に考えなさい! 病気の子を4時間も車に乗せるなんて虐待と同じじゃないかしら。自分のメンツのために妻子を道具にするような男に育てた覚えはない!」ときつく叱られたそう。父親としての責任のなさを指摘された夫は、「まぁ……。これまで実家で何度も年末を過ごしてきたしな。たまには家でもいいだろう」と少々上から目線ではありましたが、そこでやっと折れてくれたのでした。
年末の過ごし方は、家族によってさまざまでしょう。もちろん私も義実家に帰ること自体が嫌なわけではありません。しかし、家族の気持ちや体調など、そのときどきの状況に合わせ、夫にはもっと柔軟に考えてほしかったなと思います。今年は、昨年義母がきつく言ってくれたおかげで、夫と自分たちらしい年末年始の過ごし方を話し合えました。家族全員が穏やかに過ごすために、夫婦でもっとコミュニケーションを取って状況共有をしなければならないと感じた出来事でした。
著者:桂ゆかり/ライター。働く乗り物が大好きな5歳の男の子と、ティッシュをひらひらして遊ぶのが大好きな3歳の女の子を育てるママ。夫は夜勤のため、月〜土曜日までワンオペの日々を過ごしている。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)