義実家の冷蔵庫を開けて驚いたこと
結婚して初めて義実家に泊まったときのことです。当時、私は妊娠中。つわりが落ち着いた時期だったこともあり、義母は「これ、あなたの分ね」と、私のために専用の飲み物を冷蔵庫に用意してくれました。
そのお気遣いをとてもうれしく感じながら、翌朝冷蔵庫を開けたときのことです。すると、用意してくれた飲み物の容器に、黒のマジックで大きく私の名前が目に飛び込んできました。
「えっ、私の名前……?」
まるで小学生の入学準備で、持ち物すべてに名前を書くあの「お名前書き」を思い出すような光景に、私は思わず固まってしまいました。驚いて詳しく話を聞いてみると、義実家では「冷蔵庫の中身には、家族全員が自分の名前を書く」という、昔からの厳しいルールがあるのだそうです。
「誰の物か一目でわかれば、喧嘩にならないでしょ?」とのこと。
たしかにトラブル防止にはなるかもしれませんが、見渡してみると来客用のお菓子や、果ては調味料にまでびっしりと名前が書かれています。その徹底ぶりには、正直なところ少し引いてしまいました。
さらに驚いたのは、「名前がない物は、勝手に食べてはいけない」というルールです。他人の物を無断で取るのは失礼という考えがとても強く、共有の物という概念がほとんどないようでした。
「ところ変われば、常識もここまで違うんだ……」
育った環境とのあまりのギャップに、当時は戸惑うばかり。それから数年後、子どもを連れて再び訪れた際も、この「お名前ルール」は相変わらず健在でした。
最初は違和感しかありませんでしたが、不思議なもので、慣れてくると「誰の物か迷わなくて済む」というメリットを強く感じるようになりました。誰のゼリーかな?と悩むことも、勝手に食べられてガッカリすることもありません。
物の管理をはっきりさせることで、余計な気遣いやモヤモヤを減らしているのだと、今では一つの知恵として受け入れています。
義実家のルールを無理に自分に馴染ませようと頑張りすぎず、「へぇ〜、面白い文化だな」と一歩引いて眺めてみる。そんな姿勢が、良い関係を築くコツなのかもしれないと、今は実感しています。
著者:吉田美緒/30代女性/パート勤務中のワ―ママ。夜中のドラマ、映画鑑賞が私の息抜き
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
※AI生成画像を使用しています
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