行きたい場所には自分で行って!
息子が小学校に入学した際、息子同士が同じクラスになったのが縁でママ友になったAさん。人当たりもよく、明るい雰囲気で、子どもたちも仲がよかったことから、参観日や運動会といった学校行事を通じて徐々に仲が深まっていきました。
はじめは近所のカフェに行ったりランチをしたりと、近場で会うことが多かったのですが、あるとき、近所から車で30分ほどの場所に某会員制スーパーができ、「一緒に行ったら楽しそうだね」という話になります。Aさんは車を持っていなかったため、「私、車出すよ」と提案。2人で車で向かうことにしました。
その日のスーパーでの買い物はとても楽しかったのですが、この日を境にAさんは「またあの会員制スーパー行こうよ」と頻繁に誘ってくるように。また、会員制スーパーだけではなく、しばらく経つと、高速道路を使い車で1時間半ほどかかる「○○水族館に行きたいから一緒にいこうよ~」とお願いされました。私も行きたい場所だったので一緒に行ったのですが、もちろん私の運転。Aさんは帰り際に「ありがとう」と言っただけで、高速道路代もガソリン代も駐車場代も、すべて私負担でした。私は、Aさんと遊びに行くたびにモヤモヤした気持ちが募るようになります。
極めつけには「子どもが目をかゆがってて……眼科に連れて行ってくれない?」「夫のお酒買いたいから車出して!」とまで。要求はどんどんエスカレートしていきました。子どもの体調不良を無視することもできませんし、「いつも買い物帰りは荷物が重くて大変」と聞いていたので、「自分で行きなよ」と言うのもはばかられます。しかし、Aさんの要求は、もはや“いっしょにお出かけ”ではなく、“足代わり”になっており、私のストレスは沸点間近だったのです。
そんなある日、またAさんから「大型遊具のある○○公園行こうよ」と誘われました。子どもが楽しめそうな大きな滑り台や広場などがあるため、行くこと自体は賛成。しかしそこは車がないと行けない場所です。Aさんの要求に限界を超えていた私は、深呼吸して笑顔のままこう切り出しました。「いいよ! でもね、提案があるの!」と話し、そして「その代わり、高速代とガソリン代、割り勘でお願いね! 今まで全部私負担だったからさ」と伝えたのです。するとAさんは一瞬固まり、「え? そんなこと今まで言ってこなかったじゃない……」と、明らかに不満そうな顔。そのまま煮え切らない様子で黙っています。
結局その話は流れ、それ以降、Aさんから車を出してとせがまれることは、ぱったりとなくなり、私は“都合のいい人”を卒業できたのでした。子どもたちの仲がいいので今でも関わりはありますが、車移動のいらない近場で遊ぶ機会が増えました。
いくら気が合うからといっても、相手の図々しい要求を我慢して関係を続けるのは、ストレスを抱えるばかりです。線を引いて、自分の時間と気持ちを守れてよかったと思います。今回は一線を引いてはっきり思いを伝えたことで、関係を断つまでには至りませんでしたが、ママ友の関係がこじれてしまうと、せっかく仲良くなった子どもたちの関係にも影響を与えかねないと思います。これからは我慢し続けるのではなく、おかしいなと思ったら早めに意見を伝えて、関係が悪くならないように心がけ、無理のない距離感を大事にママ友関係を続けていきたいと思った出来事でした。
著者:佐野千佳/パート。8歳の息子と4歳の娘を育てながら、週5回パートに出るワーママ。自分のしたいことも楽しむアクティブ系女子。真面目でやさしく研究熱心な息子と、ポジティブで明るくひょうきんな娘に癒やされる日々を送っている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)