私たちの席に座る親子に困惑して声をかけると
息子がまだ小学生のころ、2人で新幹線に乗って実家に帰省したときのことです。混雑を避けるため、事前に指定席を予約し、早めに乗車して席に座っていました。息子は私の隣で静かに本を読み、私はホッとして発車を待っていました。
ところがそこへ、一人の年配の女性がやってきて、私たちの目の前で足を止めました。 そして、息子と自分の切符を交互に見比べながら、信じられないことを言い放ったのです。
「そこ、私が座りたいんだけど」
私は一瞬意味がわからず、「ここは指定席で、私たちの席ですが……」と冷静に伝えましたが、女性は「自由席いっぱい空いてるわよ。子連れなんだから自由席に座ってくれたらいいじゃない」と声を荒らげました。さらに女性は「子どもなんていつ騒ぐかわからないんだから」と続けたのです。
息子が怖がっている様子を見て、これ以上やり取りを続けるのは得策ではないと判断し、通りがかかった車掌さんに声をかけました。
車掌さんが来て切符を確認すると、その女性の席は実は私たちの隣の席でした。つまり、子連れの隣は嫌だから、あなたたちが別の席に移ってほしいということだったのでしょう。車掌さんが「指定された席にお座りください」と丁寧に説明すると、女性は不満そうに舌打ちしながら、渋々隣の席に座りました。謝罪の言葉は一切ありませんでした。
「子連れ」というだけで邪魔者扱いをされたような気持ちになって、とても胸がざわつきました。静かに過ごしたかった車内で、心がどっと疲れた瞬間でした。
この出来事から、理不尽なことを言ってくる人がいるということを痛感したと同時に、何か理不尽なことを言われても感情的にならず、第三者に介入してもらうことの大切さを実感しました。また、息子にも「間違っていることを我慢しなくていい。ルールを守っている自分たちが引け目を感じる必要はない」と伝えるきっかけになりました。
理不尽なことを言う人がいることにはショックを受けたものの、同時に間違っているときはきちんと「NO」と言っていい。そのことを、親子で学んだ出来事でした。
著者:小川エミ/40代女性/15歳の息子を育てる母。会社員。趣味はテニス、サッカーなど。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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