再会早々、向けられた冷たい視線
私立小学校の行事という場で、思いがけず元恋人と顔を合わせることに。彼女は私に気付くと、値踏みするような視線を何度も向けてきました。その態度に、懐かしさよりも居心地の悪さを感じてしまいます。
そんな中、担任のA子先生が「では皆さん、お父さんの好きなところを発表してください」と声をかけました。順番が回ってきた娘は、少し照れながらも元気よくこう答えました。
「私のパパは、毎日おうちにいて一緒に遊んでくれるから大好きです!」
その直後です。元恋人が、周囲にも聞こえるような声で小さく笑いながら、「それって、仕事してないってことじゃない?」とつぶやいたのです。冗談とも取れないその言葉に、私は言葉を失いました。
さらに帰り際には、「久しぶり。相変わらず余裕なさそうだけど、この私立に通わせられるなんて不思議ね」と、含みのある言い方で声をかけられ、正直どう返せばいいのかわからなくなりました。
先生の気づかいと、静かな反撃
その様子に気付いた担任の先生が、「校外学習の件で少しご相談がありまして」と自然に彼女へ声をかけ、場の空気を和らげてくださいました。その後、先生は私にそっと「せっかくの参観日に、不快な思いをさせてしまって申し訳ありません」と頭を下げてくださいました。
私は「先生のせいではありません。迎えが来たので、失礼します」とだけ伝え、教室を後にしました。
校門の外には、私が事前に手配していた送迎の車が停まっていました。それを目にした元恋人が、言葉を失ったように立ち尽くしていたのが印象的でした。
数日後に明らかになった、本当の姿
数日後、娘の「お友だちを家に呼びたい」という希望で、数人の保護者と子どもたちがわが家を訪れることになりました。そこに、偶然にも元恋人の姿がありました。
初めてわが家に入った瞬間、「すごい……」と声を漏らす保護者たち。元恋人も驚きを隠せない様子でした。
私は、これまでの経緯を簡単に説明しました。
「結婚後、長く療養していた妻の経験をきっかけに、患者さんやご家族、医療関係者が情報を共有できる仕組みを立ち上げました。今はその事業に携わっています」
すると、「聞いたことある」「うちの家族も利用している」と、周囲から声が上がりました。
見栄とプライドが生んだ、孤立
一方、元恋人はその場で「うちの夫もIT系の会社で責任ある立場にいて、大きな案件を任されているの」と、繰り返し話していました。しかし、自分の話ばかりを続ける彼女に、次第に周囲は距離を置くようになっていきました。「誰よりも上でいたい」という気持ちが強すぎたのかもしれません。
その後しばらくして、彼女の家庭がうまくいっていないらしい、という話を耳にしました。仕事への口出しが原因で夫婦関係がぎくしゃくし、家庭内での衝突が増えていたそうです。最終的には、別々に生活することになったとも聞きました。
結果的に、元恋人は周囲からも距離を置かれ、子どもからも「ママよりパパと一緒がいい」と言われてしまったそうです。人を見下すことで優越感を得ようとした結果、大切な信頼や居場所を失ってしまったのかもしれません。
一方で、私は仕事も娘との暮らしも穏やかに続いています。娘は友だちにも恵まれ、毎日楽しそうに学校へ通っています。元恋人の子どもとも、変わらず仲良くしているようです。
まとめ
親同士の過去や感情に振り回されることなく、子どもたちには子どもたち自身の世界を大切に広げていってほしい。友だちとの時間や、学校での経験を通して、誰かと比べることなく、自分なりの幸せを見つけていけたらと願っています。大人の事情や価値観は、いつか自然と整理されていくもの。だからこそ私は、余計な口出しはせず、娘がのびのびと成長していく姿をそっと見守っていくつもりです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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