

親戚一同の前でかいた大恥
義実家に到着すると、すでに叔父・叔母、義祖父母、義姉夫婦が勢ぞろいしていました。リビングのテーブルには紙袋の山がずらりと並んでおり、全員がきちんとした「お年賀」を持参していたのです。
「あら、あなたたちはお年賀は?」という義母のひと言に、血の気が引いた私。「え、あの、いらないとおっしゃっていたので、こちらを……」と駅で買った小さな菓子箱を差し出すと、親戚一同の間に「えっ……」という微妙な空気が流れました。
義母の衝撃発言に絶句
義姉が持参した高級デパートの包装紙と並ぶと、私の菓子箱はあまりにも惨めに見えました。「あらあら、これ駅のお土産よね?」と義叔母にまで言われ、穴があったら入りたい気持ちに……。
夫が「母さんがいらないって言ったんだよ!」と言い返してくれましたが、義母は「そんなこと言ったかしら? 社交辞令に決まっているでしょう」と涼しい顔。結局その年のお正月は、親戚の視線が痛くて早々に退散することになりました。
翌年からは完璧な準備でリベンジ
帰りの新幹線で夫は「お年賀を用意しなきゃいけないなんて知らなかった。何も考えずに『いらない』って言ってごめん、来年からはちゃんと調べる」と謝ってくれました。翌年からは夫が徹底的にリサーチし、親戚全員分のお年賀を百貨店でそろえ、熨斗(のし)もばっちり用意するように。
義母には「いらないと言われても持っていきますので」と、夫から宣言してもらっています。正直なところ、義母に対しては「『いらない』と言われたら本当に不要だと思ってしまうし、社交辞令の文化はやめてほしい」と言いたいのが本音です。
とはいえ、今振り返れば、もしかすると行き違いだった可能性もあるのかなと思っています。義母の中では「お年賀は当然用意するもの」という前提があり、「何か持っていくものは?」という私の問いを「お年賀以外に何か必要なものは?」という意味で受け取ったのかもしれません。
結婚して5年経った今では、義母も「お年賀、いつもセンスが良いわね」と褒めてくれるようになりました。あの地獄のお正月を経験したからこそ、今の完璧な準備があるのだと感じています。
著者:佐々木真子/30代女性・主婦。2014年生まれの長男、2016年生まれの次男のママ。フルタイム共働きで、最近ブラック企業思想から卒業したパパと4人家族です。家族みんな旅行好き。
作画:まっふ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)