義実家の戸惑った「おやつ」とは
年末年始の義実家への帰省は、何度経験しても少し緊張してしまいます。昨年、無事に到着してホッとしたころ、義母が「おやつにしましょう」と運んできたものを見て、私は思わず固まってしまいました。
お椀に盛られていたのは、なんとツヤツヤの白いごはん。しかもその上には、たっぷりのきな粉とお砂糖がかけられていたのです。「えっ、ごはんにお砂糖……?」と、頭の中はパニック状態でした。私にとって、ごはんはあくまで主食であり、甘いものはお菓子という思いがあったからです。
ニコニコと勧めてくれる義母の手前、断るわけにもいきません。「いただきます……」と、恐る恐る一口食べてみました。すると、口の中にふわっとやさしい甘さが広がりました。香ばしいきな粉とごはんのモチモチ感が重なり、まるでおはぎのような、どこか懐かしい味わいだったのです。
「おいしい……!」 最初はあんなに戸惑っていたのに、気づけば自分からおかわりをお願いしていました。義母の話では、その地域で昔から愛されている「定番おやつ」なのだそうです。「息子(夫)たちにもよくこうして食べさせていたのよ」と聞き、夫を育てた文化に触れたような、温かい気持ちになりました。
それ以来、きな粉ごはんは帰省のたびに用意してもらう、私にとっての特別な楽しみです。知らない習慣に触れるときは、性格上、どうしても先入観が邪魔をして身構えてしまいがちでした。けれど今回、思い切って試してみることで新しいおいしさに出会えるのだと学ぶことができました。今では自宅でも、たまにきな粉ごはんを作っています。義母も夫もそんな私の姿を喜んでくれるので、この味を知ってから義実家との距離も少し縮まったような気がしています。
著者:松本由美子/30代女性/会社員。ピラティス1年目。趣味は韓国ドラマ鑑賞。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
※AI生成画像を使用しています
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