妊娠報告で義母が放った衝撃の言葉
安定期に入ったタイミングで、義母に妊娠を報告しました。電話口の義母は一瞬驚いたあと、弾んだ声で「これで息子3人全員が父親になるのね」と喜び、孫の人数を数えるように話し始めました。義兄たちの家庭にはすでに子どもがおり、私の子は義母にとって5人目の孫になるはずでした。
私は、素直に祝福してもらえるものだと思っていました。ところが――。
義母は突然、笑い混じりにこう言い放ったのです。「末っ子は一番顔がいいのに、よく“こんな嫁”と子ども作れたわね」。その瞬間、頭の中が真っ白になりました。
自分を美人だと思ったことはありません。それでも、妊娠の報告という場で、わざわざそんな言葉を投げつける必要があるのでしょうか。そう訴えても、義母はおもしろがるように笑い、「生まれてくる子が母親に似ないといいわね」と、さらに追い打ちをかけました。祝福されるどころか、私だけでなく、これから生まれてくる子どもまで否定された気がして、胸の奥が冷え切っていくのを感じました。
妊娠を理由に旅行から外され…私の役割は
さらに義母は、思いついたようにこう言いました。「妊娠したなら、安静にしていたほうがいいわね」。理由を尋ねると、家族旅行を計画していたのだと話し、「ちょうど良かった。あなたは連れて行きたくなかった」と、悪びれる様子もなく言うのです。あまりの言い草に、私は言葉を失いました。
それだけでは終わりませんでした。体調を崩している義父は旅行に連れて行かず、自宅で留守番をさせると言います。そして義母は、「その間、あなたが世話して」と当然のように告げました。訪問介護の方が来る時間以外は、妊娠中の私が義父の世話をする前提で話が進んでいきます。私は「困ります」と伝えました。
しかし義母は、「今だから行かなきゃ」「お父さんが悪化したら旅行どころじゃなくなる」と言い張り、義父が体調を崩すのが悪いのだとまで言いました。夫に相談すると、「ごめん。1泊だけして帰ってくる。でも、これを機に距離感を考えよう」と言われ……私の中には、拭いきれないモヤモヤが残りました。
結局、義母たちは旅行へ出かけました。夫は1泊だけして途中で帰ってきましたが、私は義父の様子を見ながら、できる限りのことをしました。
義母「ブスの嫁の子でしょ」すると夫が…!
数カ月後、私は無事に出産しました。夫と一緒に、義母へ赤ちゃんが生まれたことを伝えました。私も夫も、どこかで「孫が生まれたら、少しは態度が変わるかもしれない」という期待を、まだ捨てきれずにいたのだと思います。
しかし義母は鼻で笑い、「どうせブスの嫁の子でしょ」と言い放ちました。そして、孫の顔も見たくない、退院後も家には連れてこないでほしいと、はっきり言い切ったのです。私は、ついに我慢の限界を迎えました。
義兄たちの子はあれほどかわいがるのに、なぜ私の子だけ拒絶するのか。そう問いただすと、義母は「あなたの子だもの。会いたいわけないでしょ」と笑いました。
その瞬間、私は決心しました。「本当にそれでいいんですね。でしたら、娘には二度と会わせません」。義母は逆上し、私を激しくののしりました。夫は顔色を変え、義母の暴言に怒りを抑えきれない様子で――そして、はっきりと言ったのです。「もう実家には帰らない」。
その言葉を聞いたとき、私の胸の奥に、初めて“守られた”という感覚が広がりました。
相続の話で呼び出され…明かされた事実とは
それから半年、義父が亡くなりました。義母には会いたくありませんでしたが、義父には生前お世話になったため、最低限の礼儀として葬儀には参列しました。
すると長男の義兄から、「明日、家族会議がある。相続に関わる大事な話だから来てほしい」と連絡がありました。私たちはすでに相続放棄の意思を伝えていましたが、それでも「どうしても出席してほしい」と言われ、不穏な空気を感じずにはいられませんでした。
義母は「金が絡むと来るのね」と嫌味を言いましたが、会議の内容は予想以上のものでした。――義父の遺産として聞いていた預貯金は、ほとんど残っていなかったのです。「5000万円以上ある」という噂まであったのに、実際に口座に残っていたのは、100万円にも満たない金額でした。
義母は悪びれる様子もなく、こう言いました。「気づいたらなくなってたの。お金があると、使っちゃうのが人間よね」。
見放された義母が、私にすがってきて…
義兄たちは顔色を変え、激しく怒りました。結局、“期待していた遺産”が消えたことで、義兄たちは義母と絶縁する流れになっていきました。
家族会議のあと、義母は私にすがってきました。他の息子たちに見放され、孫にも会えなくなり、急に「謝る」「水に流して」「あなたたちの子だけでも会わせて」と言い出したのです。
私がはっきりと断ると、義母は「悪気はなかった」「末っ子の夫を一番かわいがっていたから、取られた気がした」と説明しました。けれど、理由が何であれ、言っていいことと悪いことがあります。
私は静かに告げました。「申し訳ありませんが、娘を会わせることはありません」。夫も同じ気持ちでした。こうして私たちは、義実家と本当の意味で距離を置くことにしたのです。そして今は、夫と娘とともに、静かで穏やかな日々を守っています。
◇ ◇ ◇
家族だからといって、心ない言葉や差別的な態度が許されるわけではありません。自分や大切な人の心を守るために、距離感を見直すことも、ひとつの立派な選択肢。家族との関係に悩んだときこそ、「我慢する」以外の道があることを、忘れずにいたいですね。
【取材時期:2026年1月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。