好きで結婚したはずなのに、離婚したいと思うことがしばしば……と離婚するか否かで悩まれるご夫婦はたくさんいます。
夫婦といえど相手もひとりの人格をもった他人。自分と全く同じ考えを持っていることなどありえません。ましてや自分が思うように動いてくれないことは当然です。離婚したいと思ってしまったとしても、全く不思議なことではありません。どの家庭にも起こり得ることです。
1.離婚したいと思う原因は何か?
離婚したいと思ったとき、まず、どうして離婚したいと思ったのか、冷静に考えてみてください。
夫の育児への不参加、意見の不一致、不倫など、離婚したいと思う理由は家庭によってさまざまだと思いますが、イライラや憂鬱な気持ちに任せて離婚の話し合いを進めてしまうとあとで後悔しかねません。
理由がひとつでない場合は、どの理由が最も離婚したい原因となっているか順位付けしてみてください。
2.解決方法はないか?
離婚したいと思う一番目の理由から、解決方法がないかゆっくり考えてみましょう。実は夫にしっかり話を聞いてもらえば解決できることかもしれません。
できるだけ、具体的な方法を検討してみてください。
「自分はどうしたいのか」「夫にどうしてほしいのか」を考えていきます。
次に、自分が主語のものと、夫が主語のものに分けていきます。
たとえば、「わたしは、ひとりで映画を見に行くような時間がほしい」というものと、「夫に家事をやってほしい」というものに分けます。
次に、夫にしてもらいたいことについては、「夫に家事をやってほしい」から「わたしは、夫に家事をやってもらえると嬉しい」というように、自分を主語に変換してみましょう。夫に伝えるときは、あくまでも自分を主語にして伝えましょう。
3.自分の覚悟はどれくらいか?
夫にイライラ、ムカムカして、勢いで離婚を切り出してしまう前に、本当に自分は離婚したいのか、離婚してからどのように生活していくのか、これからの自分の人生をどうしたいのかについても考えてみましょう。
日常生活に追われてなかなか考えることはないかと思いますが、自分の人生について考える良い機会でもあります。ちょっと長い目で夫婦生活を考えると、また違った視点で夫婦関係を見直せるかもしれませんよ。
離婚はその気になればいつでもできます。焦らず、まず気持ちを落ち着けて考えてみてください。ただし、DVやモラハラなど、自分の心身を脅かすようなことが離婚を考える原因であれば、迷わず専門家に相談してください。