幼なじみと数年ぶりに再会
入社してから3年が経った僕は、新入社員の教育係も任されるようになり、充実した毎日を送っていました。ある日、仕事を終えて自宅に帰った際、家の玄関の前に女性が立っていたのです。近づいてみると……そこにいたのは幼なじみのAでした。
Aは僕の姿を見るなり「久しぶり! 元気にしてた?」と明るく声をかけてきました。一方の僕は、驚いて声も出ませんでした。なぜなら、僕はAの強引な性格に辟易としていて、彼女に僕がひとり暮らしをしていることを伝えていなかったからです。
Aとは実家が隣同士だったのですが、学生時代、常につきまとわれていました。僕が気になる女の子と2人で帰ろうとしたときも「3人で帰ろうよ!」と言い出し、離れず……。
僕が「いい加減にしてよ!Aが邪魔するから彼女ができない!」と嘆いても、Aは知らんぷり。その上、「あんたは女心が全然わかってないんだから、もっと勉強したほうがいいんじゃない?」と言ってきました。
Aの行動に困った僕は、両親に相談し、大学卒業を機にAには内緒で上京。そしてここ数年、彼女と離れることができていたのですが……。どうやら、僕の高校時代の友人に住所を聞き出して訪ねてきたよう。
「どうせろくなもの食べてないんでしょ? 手作り料理持ってきたから食べて!」と笑顔で唐揚げなどが入ったタッパーを押し付けてくるA。彼女とあまり関わりたくなかった僕は、軽く雑談を交わし、暗くなる前に早く家に帰るよう彼女に伝えたのでした。
幼なじみから逃れられない!?
Aは、最近東京で働き始め、そこで仲良くなった友人とルームシェアをしている様子。僕の家まですぐに来られる距離に住んでいるAというは、たびたび僕の家を訪ねてきて……。僕は、一緒に働く女性同僚・Bから「大丈夫?」と心配されるほど疲れが溜まっていきました。
そのため、毎年恒例の社内イベントでリフレッシュをすることに! 気心知れた同僚たちとバーベキューを楽しんで少しの間Aを忘れようと思ったのです。ところが、同僚たちとスーパーで買い出しをしていたところでAと遭遇してしまいました。どうやら彼女は、僕との雑談中に僕が近々会社の仲間たちとバーベキューをやることを話してしまったのを覚えていたよう。
「私も参加したーい!」と言う彼女に、僕は「今日は会社の行事だから無理だよ」とはっきり伝えました。ところが「荷物持っていくの大変でしょ? 私が車で乗せていくよ!」となかなか引きさがらず……。最終的には、事情を知らない同僚たちが「いいんじゃない?」と快諾し、彼女も参加することになりました。
付き合いが長くても何もわかっていない!
バーベキューが始まってからもAの暴走は止まりません。彼女は僕の横から離れず、同僚たちに「コイツ昔から彼女いなくて! 年齢=彼女いない歴なんですよ」と、言わなくていいことまでベラベラ喋り出したのです。
同僚のひとりが「今度、合コンでもどう?」と僕に話しかけたときにも、Aが横から入ってきて「コイツには合コン行く勇気なんてないですよ! 私、付き合いが長いからわかるんだ!」と返答。さらには「昔っから奥手で女の子に全く相手にされなかったんですよ」と話し始めるAを見てられず……。僕はいい加減止めたかったのですが、その場の空気を壊したくなかったため、苦笑いするしかできませんでした。
しかし、Aが「どうして彼女できないんだろうね? やっぱり女心がわかってないから?」と言い出したとき、「あなたのせいでしょ?」と僕の気持ちを代弁するような声が聞こえてきました。
その声の主はB。続けて、「あなた、もしかして彼のことが好きなんじゃない? だからわざと彼がモテないアピールをして女性を遠ざけているんでしょ」とAにひと言。Aが「そんなことない!」と慌てて反論しても「本当にそう?」と冷静に対応してくれて……。
「僕の気持ち」を知ったAの末路
固まるAに、Bは「彼、嫌がっているし、身を引いてあげたら?」「彼、あなたのつきまとい行為に迷惑しているって言ってたよ」と追撃を開始。実は、先日Bに心配してもらったとき、Aのことを相談していたのです。
僕はBが作ってくれた「Aに本音を伝える機会」を逃したくありませんでした。だから「迷惑って本当なの?」と訊ねてきたAに、僕は「今まではっきりと言わなくてごめん」と謝りつつ、Aに会いたくないから上京したことを告白。「もう僕の前に現れないでほしい」と、ようやく伝えることができました。
怒ったAは「もういい!」と言い残し、その場を後に。以降は一度も会っていないため、Aが今どこで何をしているのかはわかりません。後ほど友人から聞いたのですが、Aはずっと僕の彼氏面をしていたそう。わがままを言っても言い返さない僕をちょうどよいと思っていたのでしょう。
僕自身はというと、Aと再会する前の平和な日常を取り戻し、今も同じ会社で一生懸命働いています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!