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夫が失踪して6年後「2人でのんびり暮らそう」突然帰宅し寝言→「もうあなたの妻じゃないけど?」実は

6年前、私の家庭は夫のあまりにも身勝手な行動によって崩壊しました。夢想家で地に足がつかない夫が選んだのは、家族を捨てて「自分を探す」という無責任な道だったのです――。

もともと、夫は衝動的な性格でした。思い立ったら迷わず行動するという、思い切りの良さ、その行動力に救われたこともありました。それは夫の良いところでもあるのですが……。

 

結婚前は、まさかこんな事態になるとは想像もしていませんでした。

 

 

「自分を見つめ直したい」という謎の主張

ある日突然、夫は「仕事を辞めてきた!」と言って帰宅しました。あぜんとする私に、さらに夫は「自分探しの旅に出る」と言い出したのです。

 

その日の夜、私は深夜まで夫と将来のことについて話し合いました。しかし、私がどれだけ再就職を促しても、子どもがほしいと訴えても、何を言っても「ひとりで広い世界を見て、文化に触れて自分を見つめ直したい」という謎の主張を繰り返されました。

 

話し合いは平行線のまま、私は次の日も仕事があったので、「また明日話そう」と言って寝ることに。翌朝、私が出かけるとき夫はまだ起きてきていませんでした。

 

そして19時過ぎ、私が仕事を終え、帰宅すると家は真っ暗。夫の姿はなく、リビングのテーブルの上には「しばらく旅に出る。探さないでくれ」という書き置きが。あまりの身勝手さに衝撃を受け、私は思わず膝から崩れ落ちました。

 

同時に嫌な予感がして、スマホで夫婦共同で使っている貯金用の口座を確認すると、残高は数百円……。あろうことか将来のために2人でコツコツ貯めていたお金をすべて引き出し、夫は書き置きひとつで姿を消したのです。

 

もちろん夫には何度も連絡をしましたが、連絡がつかず、困り果てた私は、共通の知り合いでもある夫の幼なじみに連絡を取りました。私が事情を説明すると幼なじみの彼は「あれだけ言ったのに……」と落胆した様子で話してくれたのです。

 

幼なじみの彼は、夫が仕事を辞める直前に会っていて、そのとき「お前は奥さんのお荷物になっている」と厳しく諭してくれたそうです。しかし夫はその忠告を「真面目で刺激のない奴から説教されても響かない」と一蹴したのだとか。

 

幼なじみの彼の話を聞いて、私は残高数百円の口座を眺め、途方に暮れました。しかし、ここまで身勝手な行動をされると、不思議なもので悲しみや怒りの感情はなく、意外にも冷静で……。

 

このとき、「もう無理だ」と私の中ではすでに結論が出ていました。

 

 

夫がいない間に築いた「新しい生活」

夫がいなくなって3年が過ぎました。この間、義家族や友人なども夫と連絡が取れず、居場所もまったくわからなかったため、私は警察に捜索願を出し、弁護士の助けも借りて、夫の行方を探しました。

 

そして、夫を探すと同時に離婚の準備も進めた私。話し合いができないため、離婚訴訟を提起し、現住所もわからないため、訴状を掲示することで相手に届いたとみなす「公示送達」の手続きなどを進めました。

 

そんな日々を過ごして1年。夫がいなくなってからは4年ほどが経ち、複雑で時間もかかり、とても苦労しましたが、親身になってくれる弁護士のおかげで、ようやく法的に夫との離婚が成立しました。

 

しかし、私ひとりで乗り越えられたわけではありません。大変な私の数年間を支えてくれたのは、かつて夫を叱ってくれた夫の幼なじみでした。彼は夫の裏切りに憤り、私を励まし続けてくれたのです。誠実な彼と過ごすうちに自然と惹かれ合い、私たちは再婚。新たな人生をスタートさせたのです。

 

その矢先、彼は勤めていた会社での実績が認められ、海外支店への赴任が決まりました。私は彼と共に日本を離れ、彼との子どもも授かり、経済的にも精神的にもこれ以上ないほど満たされた生活を手に入れたのです。

 

 

自分探しを終え、帰ってきた元夫

元夫の失踪から6年が経過したある日、元夫が突然、「前の家にはもう住んでないみたいだけど、今どこに住んでるの?」と連絡をしてきました。

 

「急にいなくなって悪かったな」
「帰ってきた! これからは夫婦2人でのんびり暮らそう!」

元夫からの連絡に私は乾いた笑いしか出ませんでした。聞くと、元夫は旅先で金銭トラブルを起こし、行き場を失って私を頼りに戻ってきただけだったのです。

 

「もうあなたの妻じゃないけど?」
すでに離婚が成立していて、私は再婚して海外で幸せに暮らしていることを伝えました。

 

「え?」
元夫は絶句し、私の再婚相手が自分がバカにした幼なじみで、今や彼が手の届かないほどの社会的地位と幸せな家庭を築いていると知り、元夫は惨めさに打ちひしがれていました。

 

その後、詳しくは知りませんが、元夫は親族からも絶縁され、トラブルを起こした相手への返済のために、過酷な環境での労働を余儀なくされているのだとか……。私は今、おなかにいるわが子の鼓動を感じながら、誠実な夫との幸せな生活をかみしめて、毎日穏やかに暮らしています。

 

◇ ◇ ◇

 

自由と無責任を履き違えた代償は、あまりにも大きかったですね。人を裏切り、他人のやさしさを搾取するような生き方は、最終的に自分自身を追い詰めることになるものなのかもしれません。過去や現状に縛られることなく、自分の未来の幸せのために、今を打破する。そんな毅然とした選択をできる強さを持ちたいですね。

 

【取材時期:2026年1月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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