「誰かが乗り移った…?」娘の様子が一変
お坊さんの読経、太鼓や鐘の音が響くたびにビクッとして、今にも泣き出しそうな顔。泣かせて周りに迷惑をかけてはいけないと思い、私は「大丈夫だよ」と声をかけ続けていました。
お焼香も抱っこのまま行い、娘はお坊さんをちらちらと見ていました。そして最後のお経が始まったときです。娘が突然前を向き、お坊さんのほうを見つめながら、お経のまねをしてモゴモゴと何かを唱え始めたのです。さらに、聞こえてくる木魚の音に合わせて、私の太ももをトントンと叩きながらリズムを取り始めました。
ついさっきまで怖がって泣きそうだったのに、一体何が起こったのか……。小さな声でお経をまねし、最後にはしっかりお辞儀までしていました。まるで誰かが乗り移ったのでは?と思うほどの突然の変わりようでした。
私は驚きつつも、笑いをこらえながら娘を見ていました。近くに座っていた母も、これにはびっくり。終わったあと娘に聞くと、「いきなり怖くなくなった」とのことで、さらに不思議な気持ちに。次に法事やお葬式があったらどうなるのか……まったく予想がつきません。
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お寺や法事の厳粛な空気に、不安や恐怖を感じてしまうのは無理もありませんよね。けれども、子どもなりにその場の空気を感じ取り、少しずつ順応していくこともあるのかもしれません。怖がっていたはずの娘さんが見せた思いがけない姿に、成長の一瞬を感じますね。
著者:三浦かな/40代 女性・会社員。7歳と5歳の兄妹育てる母。某アイドルグループにハマっている。
イラスト:あやこさん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)