感動の再会…のはずが!?
夫の帰国が決まってからというもの、私たち親子はそわそわしていました。久しぶりの家族水入らずの時間を楽しもうと、旅行の計画を立てたり、夫の好物を用意したり。慌ただしくも、どこかうれしい日々でした。
そして迎えた帰国当日。到着ゲートから出てきた夫が、駆け寄る私たちに対し放った第一声は信じられないものでした。
「あ、今日これから徹マン(徹夜マージャン)行ってくるわ〜。大学のツレと約束してるから」
再会の余韻に浸る間もなく、夫はそのまま夜の街へと消えていきました。友人と久しぶりに会いたい気持ちは理解できます。でも、帰国初日に徹夜マージャンの予定を入れる父親がいるでしょうか……。
驚いたのは、それが初日だけではなかったことです。翌日も、その次の日も。夜になれば当たり前のように飲み会へ出かけていく夫。
日中は「時差ボケ」と言って家でゴロゴロし、夜になるといそいそと遊びに行く。 「何しに日本へ帰ってきたの!?」。喉まで出かかった言葉を飲み込み、私はただただ、あきれ果てて夫の背中を見送るしかありませんでした。
突然の号泣!?そのとき、息子が放った正論
気づけば年越しを迎え、さすがに元日は家にいた夫。ようやく家族みんなそろって、ゆっくりと落ち着いた時間を過ごしていたところ、突然、夫が泣き出したのです。
「あと3日で戻らなきゃいけないなんて寂しい! もっと家族と一緒にいたいよぉ……!」
正直、私はドン引きしました。散々好き勝手に過ごしておいて、今さら何を言っているのか……。
その場が凍り付くなか、冷静な息子たちがトドメの一撃を食らわせました。
「いやいや、パパ。ずっと家にいなかったじゃん」
「僕たちと遊ぶより、マージャンのほうが大事だったんでしょ?」
子どもの純粋で鋭いツッコミに、言葉を失った夫。
私は、冷ややかな声で追い打ちをかけました。
「来年も同じ過ごし方をするつもりなら、もう帰ってこなくていいからね。航空券代がもったいないし」
夫はハッとした顔をして、ようやく自分の身勝手さを自覚したようでした。
その後は深く反省した様子で、「次は家族の時間を大切にする」と約束。涙ながらに再び赴任地へと旅立っていきました。あきれた気持ちは今も消えませんが、あの涙が本心だったと信じ、翌年の変化に少しだけ期待してみようと思ったのでした。
著者:木下うめ子/30代女性。2018年生まれの双子ママ。自閉症の双子のサポートに日々奮闘中。管理栄養士の資格を持っており、食べることが大好き。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
※AI生成画像を使用しています