学歴を盾にした発言を繰り返す男性役員
役員のひとり、Aさんは、やたらと自分の学歴を強調する人でした。
「まぁ、あなたには難しいでしょうけどね」 「これは大学の研究でも使うレベルの話だから」
会議のたびに、そんな言葉を私に向けて投げかけてきます。直接的に否定されているわけではないものの、見下されているのは明らかで、そのたびに胸の奥に小さな違和感が積もっていきました。
予算の話し合いで放たれた決定的なひと言
ある日の役員会で、来年度のイベント予算について話し合っていたときのことです。計算や配分について意見が出る中、Aさんがまた口を開きました。
「こういう計算は、高卒じゃ理解できませんよ」
一瞬、会議室の空気が張りつめたのを感じました。私に向けられた言葉だと、誰の目にもわかる状況でした。
静かな問いかけで一変した空気
私は感情的にならないよう気持ちを整え、「では、その難しい計算を、今ここで説明していただけますか?」と静かに返しました。するとAさんは、急に言葉に詰まり、手元の資料を慌ただしくめくり始めました。
「あ、いや……その……」。説明は出てこず、計算方法を十分に理解していない様子が、周囲にも伝わっていきました。役員の中には、思わず笑いをこらえきれない人もいました。
私は続けて、「理解できるかどうかは、学歴ではなく、内容をきちんと把握しているかどうかだと思います」とだけ伝えました。すると場の空気が和らぎ、自然と私の発言に賛同する声が広がりました。
まとめ
その後、Aさんは顔を赤くしたまま黙り込み、それ以降、私に対して学歴を持ち出すことはなくなりました。あの瞬間、長くたまっていたモヤモヤがすっと晴れ、自分の言葉で状況が変わったことに小さな自信が芽生えました。地域の活動を通して、人の評価は肩書きではなく、日々の関わり方や姿勢の積み重ねで決まるのだと、改めて実感した出来事です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山内すみれ/60代女性・パート
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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