うちの子、少し言葉が遅い? 子どもの言葉を引きだす方法

2019/08/09 20:00
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保育士の中田馨さんが子どもの言葉を引きだす方法を紹介しています。0歳、1歳、2歳それぞれの年齢別の方法と具体的なポイントをまとめて解説!
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ママネタ
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育児の悩み

 

こんにちは、保育士の中田馨です。保育所での保護者から多い相談の一つに「言葉の悩み」があります。特に1歳半ばごろになると、周りのお友だちと比べて「うちの子、言葉が遅いのでは?」と気になりだすことも。今回は、各年齢の言葉の発達を見ながら、子どもの言葉の引きだし方をお伝えします。

 

子どもの発達には個人差がある

ここで重要なポイントは「言葉の発達には個人差がある」ということ。これまで、首がすわる、寝返りする、おすわりする、ハイハイする、歩くなどの身体的な発達に個人差があったのと同じように言葉にも個人差があります。

 

ですので、赤ちゃんの成長を見守っていきつつ、それぞれの年齢の発達とママがお家でできることをお話しします。

 

0歳の言葉の発達

0歳児が自分の気持ちを表現する手段は、最初は言葉ではなく「泣く」「笑う」です。

 

「おなか空いた!!」「眠たい!」「おしっこが出た!」「抱っこして!」「ママ大好き!」「楽しい!」、そんな気持ちを「泣く」「笑う」で表現します。そのうち、「うぐ~」「あ~」「ぶ~」「だあ~」などの喃語(なんご)でも表現し始めます。

 

この時、ママは赤ちゃんの「あ~」に合わせて「上手にお話しているね」と返事をしてみましょう。赤ちゃんの「あ~」と同じように「あ~」と答えると、また「あ~」っと返してくれることも。そんなやり取りを繰り返しているうちに、声でやり取りする楽しさを赤ちゃんは感じるようになります。

 

1歳の言葉の発達

1歳を過ぎると少しずつ意味のある言葉を話し始めるようになります。

 

例えば「ママ」「パパ」「マンマ」「ブーブ」「ワンワン」などなどです。周りの人の言葉を聞いて、理解して、自分で発することができるようになるのは大きな成長です。1歳半ばになると、話す言葉の単語数が増えます。2歳前になると、大人の問いかけに対して答えられるようにもなってきます。「ねんねしようか」と言うと布団に行き「ねんね」と寝転んだり、「どーぞ」とものを渡すと「あーと(ありがとう)」と言ったりします。

 

一方で、自分の子どもは大丈夫かしらと保護者からの言葉の相談が多くなる時期でもあります。相談を受けたときに私がチェックするポイントは2つ。


・大人の言葉を年齢なりに理解しているか
・車、犬、目、口、鼻などの身近なものを知っているか

 

言葉が出ていなくても年齢なりに分かっていれば大丈夫です。


2歳の言葉の発達

2歳前半は「ブーブ あった」など、2語文を話しだします。中には、会話らしいやり取りができる子もいます。長い文章のお話も集中して聞けるようになってきます。2歳後半になると3語文を話せるようになる子もいます。

 

ママはこの時期に赤ちゃんとたくさん会話をして、言葉の数を増やしてあげましょう。

 

子どもの言葉を引きだす5つの方法

では、具体的に保育所では、どのように子どもの言葉を引きだしているかを紹介します。
 

1.子どもの指さしたものに言葉をする

子どもが興味関心を向けたものに「口だよ」「ごはん、おいしそうだね」「アジサイ、きれいだね」など声かけをします。

 

2.子どものマネしながら話しかける

子どもがしていることをママやパパがまねします。例えば、一緒におやつを食べながら「おいしいね!」と言ったり、パズルで一緒に遊んで「楽しいね!」と言い合ったりします。手を一緒に洗って「ピカピカになって気持ちいいね」など、声かけをします。

 

3.子どもの気持ちを代弁する

子どもは、自分の気持ちをどう言葉で表現すればいいかわかりません。まだ遊びたい子には「もっと遊びたいのね」、積み木を高く積み重ねられたら「嬉しいね!」など、その場その場での子どもの気持ちに共感しながら代弁します。

 

4.子どもの言葉にプラスα

子どもが「ワンワン」と言ったら、「ワンワン、かわいいね」「ワンワン、茶色くて大きいね」などとプラスαします。その言葉に関連する言葉をプラスαすることで、言葉を覚えやすくなります。

 

5.正しい言葉をプラスα

「ワンワン」「マンマ」などは、大きくなったら使わなくなる言葉です。ですので、赤ちゃんが「ワンワン」と言ったら「ワンワン、犬だね」。「マンマ」と言ったら「マンマ、ご飯だよ」と、正しい言葉をプラスαします。そうすることで、正しい言葉も知っていきます。

 

 

長年保育をしてきた経験でいうと、聴いた言葉を、サッと言葉にして出せる子と、自分の体の中にため込んで爆発的にしゃべり出す子がいます。言葉を早くしゃべれるようになることも、ゆっくりなことも、その子の個性です。今回お話した言葉を引きだす方法を遊びの中で取り入れながら、子どもの発達を見守ってください。
 

著者

保育士 中田馨

一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長


0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨“和の離乳食レシピ”blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中! BLOG:「中田馨“和の離乳食レシピ”blog



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