義妹が欲しがったのは、娘が使っていたベビーカー。娘が幼稚園生になり、最近は使っていなかったのであげることにしました。
義妹から非常識な要求
丁寧に扱ってきたので、目立った傷や不具合はなく、操作も問題ありませんでした。
「やった~♪ ありがとう!」
そう言って義妹は嬉しそうに持ち帰りました。
ところが数日後、インターホンが鳴りました。立っていたのは義妹。
「すぐに壊れたじゃない! ベビーカーがないと困るんだけど! 新品買ってくれる!?」
私は言葉を失いました。
話を聞くと、段差を無理やり越えようとして持ち上げた際、ベビーカーごと転倒し破損したというのです。
事情を知った夫が
休みで家にいた夫が、玄関に出てきて言いました。
「渡したときは壊れてなかったよな? 人のものをタダでもらっておいて、壊したら“新品を買え”っておかしいだろ」
「自分で壊したなら、自分で責任を取れ。これ以上勝手なことをするなら、うちには来なくていい」
その声は低く、真剣でした。
義妹はしばらく黙ったあと、小さな声で言いました。
「……ごめん。離婚して不安で、甘えてた」
「全部自分でやらなきゃって思ってるのに、うまくいかなくて……八つ当たりしてた」
強気だった態度は消え、目には涙が浮かんでいました。
それでも夫はやさしくはしませんでした。
「甘えるのと、人を困らせるのは違う」
「うちは助け合いはする。でも、責任まで引き受けるつもりはない」
義妹は何度もうなずき、帰って行きました。
義父母にトラブルを共有
夫は義父母にも連絡し、今回のことを伝えました。義父母は事実を知って驚いたようで、義妹にきちんと注意をしてくれたそうです。それ以降、無理なお願いをされることはなくなりました。
その後、義妹は自分でベビーカーを修理に出したそう。
私は夫に「ありがとう」と伝えると、夫は少し照れながら「当たり前のことをしただけだよ」と答えました。
私たちのことを一番に考えて動いてくれる夫がいる。それだけで、私は安心できるのです。これから何があっても、私たちは大丈夫。そう思えた出来事でした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。