「何かあれば長男へ」の電話依存
私の義母は、義父と離れて暮らしており、何かあるとすぐに長男である私の夫を頼ります。最初は驚きましたが、その頻度は常に高く、義母からの電話は私たちの日常に溶け込んでいきました。私自身はあまり電話をしませんが、誰かと電話をする際は、一緒にいる相手に配慮して別室へ移動するタイプ。しかし夫は、リビングのど真ん中、お構いなしで義母と話し始めます。
あるとき、「ごはんの準備ができた」と伝えているのに、夫は義母との電話を優先。私は我慢できず、わざと大きな声で「ごはんできたってばー!」と叫びました。電話の向こうの義母に聞こえるよう訴えるも、まったく効果はなく……。夫は電話を終えるまで動きませんでした。このときから、私は義母だけでなく、それに対応する夫にもモヤモヤを抱き始めていたのです。
自分中心の価値観
私の義母への関心が完全に冷めたのは、義母の家に帰省したときでした。
私たちが高速道路を運転して向かっている途中、義母から夫に、何度も電話がかかってきました。私は「危ないから出ないで」と夫に言い、夫も運転に集中していました。途中のサービスエリアでかけ直すと、「今どこにいるか」が知りたかったようで、長電話に。これで義母からの電話は落ち着くだろうと思いました。
ところが、しばらく休憩したあと、車が再び走り出しているのに、義母はまた電話をかけてきたのです。私はこの無神経さに、驚きを通り越して呆れてしまいました。
義母の家に着いたとき、私は義母に言いました。「明らかに運転中なのに、電話をかけてくるのは危ないですよ」と。すると義母は、しれっと「出られるでしょ、電話くらい」と言い放ったのです。
境界線のないコミュニケーション
そのひと言で、運転中の電話がいかに危険であるかを伝える気も失せました。それと同時に、義母のコミュニケーションにおける価値観を知った気がしました。
義母は、相手がどういう状況にあるか、危険な状態にあるかは一切考えないのです。「今、自分が話をしたい」「今、どこにいるか知りたい」という、自分の欲求を最優先するからこそ、電話をする。相手の時間や安全を尊重するという概念が、義母にはないのだと感じました。
この出来事を境に、私は義母に対して怒りやイライラすら抱かなくなり、関心を抱かなくなりました。私と義母の間には、物理的な距離だけでなく、「価値観」という隔たりができたのです。自分の平穏を保つため、義母と夫の電話が始まると、私はリビングから静かに離れ、夫と義母のことは考えないようにしています。
著者:新谷けご/40代女性・2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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