娘を救急病院へ運んだ夜、助けてくれたのは…
ある日の夜、娘が急に高熱を出し、「頭が痛い」とうずくまったまま立てなくなりました。体は熱く、顔は真っ赤。全身の力が抜けてしまった娘を必死に支えながら、私は車を走らせて救急病院へと向かいました。
あいにくその日は夫が出張で不在。ひとりで対処しなければならないという心細さは、すでに限界に達していました。
病院に到着したものの、入り口は駐車場から少し離れており、車を玄関口に横付けすることもできません。車を降りた娘は自力で立つことができず、その場に座り込んでしまいました。
辺りは暗く、あまりの心細さに「どうしよう」と声が震えていた私。娘を抱えて歩く体力も残っておらず、胸の奥がぎゅっと締め付けられ、視界が涙でにじんでいきました。
そのとき、駐車場で誘導をしていた男性の警備員さんの姿が目に入りました。私は思わず駆け寄り、「すみません、助けてください。娘を運んでもらえませんか」と涙声で訴えました。
すると警備員さんは動じることなく、「大丈夫ですよ。お母さん、任せてください」とやさしく応じ、すぐに車椅子を持ってきてくれたのです。
娘を丁寧に抱き上げて車椅子へと移し、救急外来の入り口までまっすぐ運んでくださった警備員さん。その背中を見ただけで、張り詰めていた心がほどけていくのを感じ、安心した途端に涙が止まらなくなりました。
受診の結果、娘の高熱と頭痛は、虫歯から細菌が入ったことが原因だと判明。娘はそのまま入院することになりましたが、治療のおかげで1週間後には元気に回復し、無事に退院することができました。
あの日、もし警備員さんがいなければ、私は娘をどうすることもできなかったと思います。駆けつけてくれたその方の存在は、あの瞬間、私たちの大きな支えでした。
今でも娘と「あのときの警備員さん、本当にやさしかったね」と振り返ることがあります。思い切って助けを求めたことで、救われた思いがしました。「大丈夫ですよ」とかけられた温かい言葉は、今も私の心に深く刻まれています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:御法川 元子/30代女性。2015年生まれの女の子の母。子どもが生後4カ月のころから企業の広報担当として働いているワーキングマザー。パニック障害を患いながらも明るい性格で元気に毎日過ごしている。波瀾万丈な人生だが、明るく楽しくをモットーに! 趣味は音楽鑑賞・カラオケ。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
※AI生成画像を使用しています